「2006世界女性スポーツ会議くまもと」に来ています ― 2006/05/13 00:46
2006世界女性スポーツ会議くまもと(http://www.sekaijosei.jp/home01.html)に参加のため、昨日午後、熊本市に来ました。熊本空港に近づいた飛行機から、眼下の山に白い風力発電の風車が並んで回っているのがみえました。阿蘇郡西原村俵山の「阿蘇にしはらウインドファーム」です。
10機並んでくるくる回り、熊本に訪れる人を歓迎しているような風車。総工事費は約28億円、年間の発電量は約7,100世帯分の年間消費電力量に相当するということです。ちなみに西原村の世帯数は1,711世帯 (H12 国勢調査より)。この風力発電による二酸化炭素の削減効果は18,000t-CO2/年 、約22,000台の自動車の排出量に相当するということです(資料は西原村のウェブサイトより)。
さて、世界女性スポーツ会議とは、女性とスポーツを取り巻く課題の解決や、世界における男女共同参画社会の実現を目的として、1994年にイギリスのブライトンで始まりました。以来、4年ごとにナミビア、カナダ、と開催され、今大会はアジアで初めて行われる第4回大会です。
全体会では、これまで関係諸機関が取り組んできた活動の報告などが行われ、そのあとの分科会では、女性のスポーツ参加が制限されているアフリカ諸国、レズビアンやゲイの人がスポーツの場面で差別されることの問題に取り組むカナダ、メディアによる女性スポーツのとらえ方に変化を求めて活動するイギリスなど、日頃、日本にいてほとんど意識することのないさまざまな問題を各国の参加者から提起されました。私自身はワークショップに参加するというよりも、女性とスポーツをとりまく環境が国によってあまりにも違うことに衝撃を受けて言葉もない、という状況でした。
それでも、これまであまり消化しきれていなかったことが1つ腑に落ちた、と感じたのが上記のカナダのスピーカーからのプレゼンテーション。私が3年間かかわってきたカナダスノーネットの中で、ウィスラーのイベントとして、レズビアンデーとかゲイの日というのを紹介してきました。日本のスキー、スノーボードファンに紹介するイベントとしては、率直なところこれまで違和感をもってきたのですが、分科会のあとスピーカーの方にそのことを尋ねてみると、ウィスラーはスポーツを楽しみたいというゲストを、いつでも世界中から歓迎しており、「ウィスラーで楽しむためにはあなたがどんな性なのかは全く関係ない」という意識を示そうとこのようなイベントを企画しているのだそうです。そして、ここまでの積極的行動は、カナダ中をみてもウィスラー以外にはまだほとんどない、ということでした。ウィスラーは、バリアフリーだけでなくジェンダーフリーを目指すスポーツリゾートだったのです。
分科会は明日も行われます。わたしは「世界平和とスポーツ」「学校教育とスポーツ」といった二つの分科会に参加の予定です。夕方は施設訪問、夜は熊本城内の公園でフェアウェルレセプションや、歩行者天国で地域の人たちとの交流もあり、もりだくさんの1日になりそうです。
そしてあさって日曜日は大会最終日。これまでの各分科会、全体会のまとめが行われ、午後には解散となります。
今後、私なりに今大会の参加で得た問題を消化して仕事に生かしていきたいと思います。


