Canada Snownet リニューアルしました2009/12/12 22:30


CANADA Snownetの09/10シーズンがいよいよ本スタートしました。私はトップページのNEWS更新とともに、クートニーロッキーズの新しいスキー場「レベルストーク・マウンテンリゾート」の情報ページを新たに書いています。

レベルストークは、2005年の夏にアイアンマンレースの後でカヤックを乗りに行きました。そのとき、カヤックガイドの方から「すごいスキー場ができるよ」と聞きました。

一度でも行ったことのある町なので、情報ページを書くにもイメージが持ててよかったです。

とても魅力的なところです。ぜひご覧になってください。
 ☆カナダスノーネット  


トレイル&ファンランのブログには、ウィスラーのトレイルについて書きました。写真をたくさん載せています。
 ★トレイル&ファンランfrom北海道


写真は、昨年の今日滞在していたニュージーランド南島のアオラキ/マウント・クック国立公園での一枚。アオラキ(マウント・クック)は、ニュージーランドの最高峰。エドモンド・ヒラリー卿がエベレスト登頂を成し遂げるために登山技術を磨いた場所として知られています。

NEWS 「アミノバイタル」販売再開2009/12/07 15:21

世界遺産「ロイヤル・エキシビジョン・ビルとカールトン庭園」

人工甘味料「アセスルファムカリウム(アセスルファムK)」が食品衛生法で定められる使用基準を上回って配合されていることが判明したため、メーカーが自主回収を行っていた「アミノバイタル」関連商品のうち、以下の商品について販売が再開されました。

■販売を再開する品種
「アミノバイタル」プロ:14本入箱、30本入箱、180本入箱
「アミノバイタル」2200mg:14本入箱、30本入箱

「販売を再開する商品につきましては、原材料の配合を見直し、食品衛生法に定められるアセスルファムカリウムの使用基準を遵守した配合量で製造しております」と、味の素株式会社からのメールがありました。

新しい製品には外箱に「新」と表示があります(くわしくは同社ホームページ)。自主回収対象商品の回収・返金は引き続き行われているそうですので、心あたりのある方は確認してみてください。
  味の素株式会社ホームページ 「アミノバイタル」販売再開についてのお知らせ

私はトレーニングやレースでアミノバイタルプロを愛用してきて、これからのシーズンはスキーにも欠かせません。販売再開されて喜んでいます。


CANADA Snownet
トップページのNEWSを更新しています。 スキー場情報も近日、更新されます。今シーズンから新たにクートニーロッキーズのスキー場情報が加わります。お楽しみに。

トレイル&ファンラン from北海道

☆写真は、オーストラリア、メルボルンにある世界遺産「ロイヤル・エキシビジョン・ビルとカールトン庭園」の大きな木。昨年の今日は、タスマニア島からウルルへ行くためのトランジットで、メルボルンでした。今年の今日は、北海道移住7ヶ月目。

北海道の紅葉と温泉2009/10/20 19:23

藻岩山山頂にて2009.10.17

札幌近郊は紅葉のピークを迎えています。
この1週間、北海道の紅葉を満喫しました。京都の紅葉と比べて違うのは、まず色合いでしょうか。北海道の紅葉は黄色・オレンジ色が際だち、「真っ赤な紅葉」というイメージではありません。またシラカバやダケカンバの幹の白い樹皮とのコントラストが美しく、とても明るい印象です。京都では、「お寺と真っ赤なもみじ」や「山一面の紅葉」が印象的でした。

北海道の群系(植物群落の種類を外観的な特徴「相観」で分類したもの)は、夏緑樹林(落葉広葉樹林)または針葉樹林です。関西地方の群系は照葉樹林(常緑広葉樹林)です。
群系は平均気温、降水量、標高の影響で決まります。それ以外の樹木は生えないというわけではないので、京都にももちろん落葉広葉樹はありますが、全体として主流となる植物の種類が異なります。

紅葉の色以外では、香りや形も違います。この頃、トレイルを走っていて楽しいのはメープルの香りに包まれること。京都の山でも時々嗅ぐことがありましたが、こちらではあちこちで甘い香りを楽しめます。樹液に糖類を多く含むイタヤカエデのなかまでしょう。そして栗・クルミ・どんぐりの実が落ちていたり、朴の木の大きな葉が落ちていたりするのもおもしろいです。

蔦(つた)の紅葉もよく目にします。これは、北海道特有というわけではありませんが、私個人的にちょうど去年の今頃、ドイツで鮮やかな蔦の紅葉を見て印象深かったので目にとまるようになったのかもしれません。

昨年の今日、10月20日に紅葉のフランクフルトを発ち、一時帰国したのでした。

写真は、先週土曜日の早朝トレイルランニングで札幌市内の藻岩山に上ったときのもの。行ったことのある方は、「あ、この蔦と扉は***のところのもの」と気づかれると思いますが、こうして見るとすてきな建物の窓枠みたいでしょう・・・・・・(実は、登山者用のトイレ)。

北大構内や周辺でも、すばらしい蔦の紅葉が見られ、北大の雰囲気によく似合います。

昨日はニセコ方面へ行ってきました。 今回も、この夏に知り合ったニセコのしあわせたまご大加瀬吉田農園さんに立ち寄って、卵とスモークチキンを分けていただきました。
羊蹄山が目の前にそびえるすばらしい場所で、のびのびと鶏たちが飼われています。卵と鶏にかけるオーナーご夫婦の愛情をひしひしと感じる農園です。物をつくる仕事、それも農業、酪農、養鶏といった食物をつくる仕事は、大変なご苦労があるとは思いますが、やはりすばらしい仕事だと日頃から敬服しています。

最近、失業対策には農業への就労を進める「しかない」という論調を聞きます。方針としては賛成ですが、せっかく農業に目が向いたこの機会に、「でもしか」ではなく「ぜひとも」農業へ就く人を増やすよう後押ししてほしいと思います。

ニセコへ行くと、ついつい野菜や卵やチーズなどいろいろ買い込んでしまいます。しめくくりは、温泉。このたびの目当ては紅葉をみながら雪秩父 のお風呂に入ることなのでした。
ここのお風呂はまぎれもない硫黄泉の源泉100%で、入る前から硫黄の匂いプンプン、入ったあとは鼻が麻痺してわかりませんが翌日になると体や服からさらにプンプンと硫黄の匂いがしてくるほどの濃い温泉です。
効能は、神経痛、リューマチ、糖尿病、皮膚病、冷え症などだそうですが、どんな病もいちころで治ってしまいそうなほどに強烈です。私は小学生の頃、雪秩父に泊まってすぐ裏手のチセヌプリ・スキー場でスキーを習っていたことがあり、懐かしい思い出いっぱいの場所でもあります。北海道らしい温泉に入りたい!という方にはぜひおすすめの秘湯です。

今週は新しいトレイルランニングのブログで記事をもう2,3増やしたいと思っています。ぜひチェックしてみてください。 トレイル&ファンラン from 北海道

冬でも走れるようにと、ゴアテックスのトレイルランニングシューズを新調しました。

なーるほどね!2009/10/09 19:01

ドイツ・アウグスブルグの果物屋さんで見たkaki=柿

台風の影響で、札幌は一日雨でした。この2,3日で気温が一気に下がり、衣替えをし、暖房を入れました。

昨年の今日はドイツのケルンに滞在中。世界文化遺産に登録されているケルン大聖堂は、ゴシック様式の教会建築物として世界最大です。尖塔の高さは157メートルあり、どうやっても建物全体を写真におさめることができませんでした。「ケルン」は日本語読みで、ドイツでは「コロン」。最近になって知ったのですが、オーデコロン(Eau de Cologne、フランス語で「ケルンの水」)の発祥の地であり、18世紀に世界最古の香水工場がつくられたのがケルンです。

ケルン滞在中に風邪をひいて元気をなくしてしまい、その上、宿があんまり上等でなかったことや、夕食を買おうとしたグロッセリーで英語が通じなくてなかなか欲しいものが買えなかったことや、大聖堂の周辺はスリが多いだとか物乞いがいるだとかで落ち着いて観光できなかったことや、あれやこれやであんまり楽しい思い出がありません。残念。
写真は、道端の果物屋さんで売られていたKaki。ドイツでもそのまま「柿」なんですね。
ドイツは、深紅の蔦の葉、黄色い木の葉、落ち葉いっぱいの道、晩秋のひんやりした空気や日中の暖かい日差しが懐かしいです。あ、これらはみんな今の札幌そのままですよ。ミュンヘン(ドイツでは「ミュニーク」)のオクトーバーフェストも、ミュンヘンと姉妹都市の札幌のお祭り「オータムフェスト」も、先週日曜日に終わりました。

オクトーバーフェストの解説を知恵蔵ウェブ版に書きました。以下、最近書いた用語解説一覧です。
*7人制ラグビー(→2016年夏季オリンピックの正式種目になるかどうか、本日のIOC会議で決まります)
*オープンウォータースイム
*ウサイン・ボルト
*オクトーバーフェスト
*プロボクシングの階級制
→検索はkotobank(ことばんく)


先週、札幌の空にめずらしい色と光のショーを見て興奮していたその翌々日、ランニングの途中でちょっと立ち寄ってみた円山動物園で、「雪氷楽会(せっぴょうらっかい) 雪と氷のふしぎを一緒に考えよう」という催しが行われていました。ちょうど札幌で日本雪氷学会の学会大会が行われ、社会へのアウトリーチ活動として行われた関連イベントです。動物園の屋内外のスペースにたくさんの展示ブースが出て、研究者の方がおもしろい実験や観察を見せて説明をしてくださいました。
こういうサイエンスコミュニケーションの活動はずいぶん広がってきて、方法も工夫されるようになりましたね。
私はサイエンスコミュニケーションを仕事にしている者として、また気象現象の一ファンとして、関係するブースでいろいろ質問してみました。その結果、いくつか「なーるほどね!」と納得できたことがあり、とてもうれしくなりました。

☆ギモン1・・・暈(かさ、ハロ)や環天頂アークは正六角形の断面をもつ氷の結晶を太陽の光が通過するときに屈折してできますが、どうして正六角形の結晶ばかりたくさん空にあるのかな? 雪の結晶のようにいろいろな形のものがあるときれいに屈折しないのでは?

★わかったこと・・・上空では氷の結晶(氷晶)は単純な正六角形をしています(平板状のものと、柱状のもの)。地上に雪として落ちてくる間に、花のような結晶になるのであり、雪にならない季節には、氷は気温の低い上空でのみ、一様の単純な形の結晶として存在できます。そこに太陽の光が差し込むと、きれいにそろった屈折光となってハロやアークが見られます。

☆ギモン2・・・虹はすぐ消えてしまうのに、サンピラー(太陽柱)は長い時間見えるのはなぜ?→ カナダのスキー場ではじめてサンピラーを見たとき、午前中いっぱい見えただけでなく、夕方にも別な方向に見えていました。

★わかったこと・・・サンピラーをつくるのは、ダイヤモンドダストです。ダイヤモンドダストは、気温が-20℃以下に下がったとき、空気中の水蒸気が小さな 正六角形の板状の氷晶となり、それらに太陽の光があたってキラキラと輝いてみえるものです。小さな氷晶は、雪のようにすぐに落下しないで、空中に浮かんだ状態でゆっくりと落ちていきます。空気中にダイヤモンドダストがあり、太陽が比較的低い高さにあるとき、結晶の一つ一つに下の方から太陽の光があたって反射し、反射光が人の目に届きます。氷晶は表面がつやつやで一定方向にきれいに反射することと、空気中にたくさんの氷晶が浮かんでいることで、反射光は柱状になって見えます。そして、氷晶は空気中に浮かんでいてなかなか落ちてこないために、長い時間、サンピラーを見ることができます(太陽の角度が問題なので、ダイヤモンドダストしか見えなくなることもあります)。空気中の水滴で光が屈折してできる虹は、水滴が落ちてきてしまうので短時間に消えてしまいます。

緯度の高いカナダで、標高の高いスキー場だったからこそ、余計に長い時間、サンピラーが見えたのでしょうね。オーロラを見にイエローナイフに行ったときには、サンピラーは見えませんでしたがダイヤモンドダストは当たり前、月夜には大きな月の暈(ハロ)が見えました。
私は見ていませんが、サンドック(幻日)もよく見られるそうです。
イエローナイフ、また行きたいです。

興味あるサイト(そして私も今後、少し関わることになる予定のサイト)がオープンしていますのでご紹介します。ぜひクリックしてご覧ください。

北海道の星空と自然『ネイチャーミュージアム北海道』
http://www.nmhokkaido.jp/

トレイルランナーのためのアクティブ情報メディア 「トレラン王国」
http://www.trailrunning-ohkoku.jp/
現在、ティーザーザイトが公開されています。10月26日グランドオープンです。

明日からの三連休、札幌ではまだ前半に雨が残りそうですが、雨が上がったらトレイルランに行ってみるつもりです。

シルバーウィーク(1) 道東へ 北海道の歴史と文化と自然2009/09/29 15:52

釧路湿原 コッタロ湿原展望台から見るシラルトロ沼

ご無沙汰をしております。
シルバーウィークをはさみ、いろいろなできごとがありました。気候もよく、秋はいろいろな行事がありますね。
札幌の緯度は北緯43度。本日の日の出は5 時 29 分、日の入は17 時 21 分です。京都の緯度は北緯35度、日の出は5 時 50 分、日の入は17 時 45 分です。夏至の頃、京都より1時間も昼が長かった札幌ですが、今後は逆転してどんどん昼が短くなります。春分・秋分では札幌・京都で差はありません。ですから、札幌ではこれから冬に向けて急速に日が短くなるわけで、だいたい1日に2分くらいも短くなるそうです。
過ぎゆく秋をもうしばらく楽しみたいです。


☆9月18日 北大アイヌ・先住民研究センター主催の講演会「先住民にとっての神話と遺産」に行きました。会場の北海道大学遠友学舎は、カナダのウィスラーに昨年オープンした スコーミッシュ・リリワット・カルチュラルセンターによく似た外観で驚きましたが、このような催しを行うにはぴったりの雰囲気のある建物でした。場所は北大の北18条門近くです。

この日、アラスカ・クリンギット族のストーリーテラー(語り部)であるボブ・サム氏が、神話を語ると聞いて楽しみに行きましたが、彼を歓迎する意味で行われたアイヌの伝統楽器ポンコリの演奏、そしてアイヌの口承文芸ユカラを思いがけず初めて聞くことができ、考えさせられました。

北大キャンパスは、かつてアイヌの人々が暮らしていた地であり、キャンパス建設に当たってはたくさんの遺跡が発見されたそうです。2年ほど前から、北大ではアイヌの祖先を供養する儀式を行っており、またアイヌ・先住民研究センター所属の研究者にはアイヌの方もいらっしゃって、ユカラを聞かせてくださったのもその一人でした。文化を研究するだけでなく、実際に生きている文化として継承していくことを大事にしている研究センターなのだと知りました。

以前、極北カナダの先住民族のドラムをはじめて聞いたときに、言い表し難い懐かしさのような感動を覚えたので、今回もアイヌの音楽・語りや米国アラスカの先住民族クリンギットの語り部ボブ・サム氏の語りに親しみを感じるのではないかと期待していたのですが、実際には感動というより違和感を覚えました。それは意外にも思えましたが、日頃から伝統音楽などに接しているわけではないのですから当然かもしれません。アイヌについても、小学校の社会科などで習って以来です。

アイヌとクリンギットの伝統的な衣装が非常によく似ているのには驚きました。アイヌの音楽・語りは、淡々としていてメロディーというよりはリズムで構成されているようなものでした。私の感性の問題かもしれませんが、言葉がわからないと音楽も語りも響いてこないという印象をもってしまいました。

一方ボブ・サム氏の語りは、平易な英語でわかりやすかったものの、ヨーロッパの演劇学校でわざわざ効果的な語りの方法を学んできたという話を聞いて、違和感を覚えました。星野道夫氏がアラスカでボブ・サム氏と初めて出会ったときには、もっと素朴な語りだったのではないでしょうか。語りも時代とともに変わってきたのかもしれません。
自分と異なる民族の文化や伝統は、上っ面では理解できないというだけのことかもしれません。

この日、ボブ・サム氏がキーワードにしたのは"forgiveness(許し)"。彼自身が、多くのアラスカ先住民族の若者同様、職もなくアルコールやドラッグにおぼれ、白人に対する怒りだけが心の中に存在していた過去をもち、そこから抜けだし今があるのは「許し」を学んだからだと言い、この言葉を世界中の人類に伝えるための語りなのだと言いました。
ちょうどこの頃、私は辺見庸著「愛と傷み~死刑をめぐって」を読んでおり、同じメッセージを本書の中に見つけたところでした。
講演の終わった後、持参していた「森と氷河と鯨」(星野道夫著)の見開きにサインをもらいました。この本は、星野氏がボブ・サム氏と出会い、ともに神話とトーテムポールを探しに行く話が書かれており、ボブ・サム氏が星野氏のために、はじめて文字にしたという神話が掲載されています。サインと forgivenessという言葉を書いてくれました。私にはまだ理解できません。

ともあれ、この講演会以降、あちこちでアイヌの文化や北海道の歴史に触れ、考える機会が多くありました。このことは、当然ながら京都にいてはなかったことです。

シルバーウィークに道東を旅行した際には、土産物店などでアイヌの木彫り実演を見ました。道東の地名の多くにアイヌの言葉を感じました。羅臼では国後島がすぐ目の前に見えました。9月26日には、「北海道象化石展」を見に北海道開拓記念館に行き、北海道の歴史とアイヌの文化に関するすばらしい常設展があるのを知り、改めて見学に行こうと思いました。27日には、藻岩山へトレイルランニングしに行ったところ、アイヌの方々が音楽と交流の集いをひらいていて、藻岩というのはそもそも豊平川にシャケ(鮭)が上ってくるのを監視するための砦だったということを知りました。
この間、ようやく極北カナダの神話を描いた絵本の翻訳について、カナダの出版社と連絡がとれて、先住民アーティストの方へ話をつないでもらえることになりました。邦訳出版の実現まではまだしばらくかかりそうですが、それまでの間に、日本の先住民族のことももう少し学んでおきたいと思いました。以前、デネ・インディアンのアーティストの方とメールをやりとりしていて、そのうち送られてきたいろいろなメッセージや写真を理解できなくなって困惑したことがありました。自分の価値観では判断できない、理解できないことが必ずあると覚悟しています。


☆9月19日 京都から北海道旅行に来られている友人と札幌で再会し、大倉山ジャンプ場や北大のポプラ並木などを見たあと、開催中のさっぽろオータムフェストに行ってきました。
このイベントは大通り4丁目から8丁目までを使い、北海道各地のおいしいものを味わえるすてきな催しです。8丁目は道内各地の市町村がお国自慢の特産品を出展する「ふるさと市場」、7丁目は北海道のお酒と酒肴が勢揃い、6丁目は札幌発信の食とカルチャーを満喫できる「大通りバザールアミーゴ!」。それぞれで1品ずつ買って食べて飲んで、大満足。5丁目、4丁目まで行き着けませんでした。オータムフェストは春以来の大通公園でのイベントの中でも、一番おいしいイベントです!閉幕まであと1週間です。


☆9月20日 道東へ出発。札幌を出発し、途中の道の駅で新蕎麦祭りにでくわし、まず蕎麦を味わいました。次に帯広へ。ここで豚丼と蕎麦のセットを賞味。走行距離は260km程度でしたが、初日なので無理をせず、近くの池田町ワイン城でブランデーの仕込みを見学し、ブランデーやワインを買い物してこの日の宿「民宿まきば」へ。一人で民宿を切り盛りするお母さんと、20年来の常連であるという群馬県からのご夫婦と一緒に、夜遅くまで飲んでおしゃべりしました。この時期が旬という「サメガレイ」(皮がサメのように厚くてざらざらしている大型のカレイ)の煮付けが最高でした。朝食には、初物というイクラも出されました。食べて飲んでおしゃべりして、きれいなふかふかの布団で寝て、1泊2食5500円。家庭料理とお母さんに会いたい人におすすめです。近所には、羊がたくさんいる「まきばの家」や、チーズやパンがおいしい「ハピネスデイリー」があります。池田町、とてもいいところです。


☆9月21日 知床の羅臼から14:15発の観光船を予約していたので、頑張って走らなくてはと思っていたのですが、あいにくの強風で全便欠航となってしまいました。その分、ゆっくりと知床までの道中を見学できました。池田町→足寄(松山千春と鈴木宗男で有名)→オンネトー(神秘の湖。下の写真)→摩周湖(連休のため展望台まで1時間の渋滞)→斜里→知床峠→斜里宿泊。

大型連休とあって、摩周湖や知床五湖は駐車場に入るまでに1時間もつらなる大渋滞。こんなことは北海道ではふだん考えられません。摩周湖ではエスケープできなかったのでしかたなく待ちました。知床五湖は、そんな人混みの中で見ても雰囲気を味わえないのでパス。代わりに知床峠から夕日を眺めました。国立公園内では、鹿が頻出。大きな角をもったオスも、子どもをつれたメスもたくさん見かけました。
この日の宿は斜里の温泉宿・・・ですが、がっかりでした。多くは語りません。羅臼に泊まりたかったのですが、どこも満室でした。
この日の走行距離350km。


☆9月22日 朝6時に朝食をとって早々に羅臼へ向けて出発。観光船は連休のためと昨日の全便欠航のためにどれも満席・・・と半ばあきらめつつ、ともかく直接行って待ってみようと船着き場へ。そうしたら、なんとよいタイミングで2名キャンセルが出たという船を見つけて乗ることができました。カムイワッカの滝まで行くショートコースのクルーザー観光で、所要時間70分、1人3000円。昨日の波がのこっていて船酔いレベルは最高段階の3ということで、念のため酔い止めドリンクを買って飲みましたが、実際には出港時以外ほとんど揺れませんでした。昨年、ニュージーランド南島オタゴ半島であの大しけの中乗った船を思えば、もうどんな船でも乗れそうです。

野生の熊が見られるのはたいていカムイワッカの滝より先です。でも、ここまでのショートコースでもすばらしいです。とくに朝1番のクルーズに乗ったのがよかったと思います。海鳥が群れとなって次々に半島から海へ飛んできます。知床連山の向こうから雲がむくむくとわいてきたかと思うと、滝のようにこちらがわへ流れてきて、やがて山脈全体を覆ってしまいました。クルーズの演出で船内ではエンヤの音楽が流れていて、この半島の景色の変遷と音楽がぴったりマッチして感動しました。

羅臼港に戻ってくると、鮭の定置網漁から帰ってきた漁船がちょうど水揚げしているところ。数日後、開拓記念館の「北海道象化石展」で知ったところでは、こうした鮭やウニの定置網漁の網にナウマン象の歯の化石がかかって発見された例が少なくないそうです。すばらしい!

この日も知床五湖は渋滞であきらめ、観光センターを見学の後、知床峠を越えてウトロへ。道の駅で花咲ガニ、ぬかにしんを買ったあと、「北の国から」の舞台となったという「純の番屋」でお昼ごはん。鉄砲汁のついた海鮮丼です。

ウトロ→別海町→浜中町→霧多布岬→釧路。走行距離320km。
浜中町では、雨の中、牧場地帯に突然あらわれたおしゃれなレストラン、ファームデザインズでおいしいコナ・コーヒーとチーズケーキをいただきました。

霧多布岬は、吹き飛ばされそうな強風にもまけず、先端まで歩いて行きました。ここでも海鳥が岩から海へ、海から空へと自在に飛び回っていました。
宿は釧路市内のビジネスホテル。サービスのカレーライスをいただいた後、羅臼で買った花咲ガニを部屋で食べました。


☆9月23日  6時半に朝食を食べて7時過ぎには出発。釧路湿原をぐるりと車でめぐりながら、展望台から湿原を眺めたり、湿原の中に設置された木道を歩いて湿原の生物を間近に見たりしました。すぐ目の前を親子の鹿が通り過ぎてびっくり! そして下の写真、偶然撮ったものですが、後から調べたら「イイジマルリボシヤンマ」(氷河期の遺存種とされるトンボ。準絶滅危惧種。アイヌ語で「ハンク・チョッチャ」「ハンク・カチュイ」)では???
湿原観光は約80km、このあとはひたすら札幌を目指して帰ります。途中、またまた池田町ワイン城に立ち寄ってお昼を食べました。
走行距離は今回の最高で420km。午後8時半、無事に札幌へ帰り着きました。

☆9月25日 取材で札幌市内の病院へ。このたびはカメラマンとして出向きました。ライターは関西時代のお仲間で滋賀県のKさん。集合時間までに時間があったので、またまたさっぽろオータムフェスト会場へご案内し、5丁目「北海道の新・ご当地グルメ」会場にて芽室・コーン炒飯をお昼に食べました。撮影はまずまず順調にいき、即日納品しました。撮影はその場勝負の緊張がありますが、執筆は取材のあとが大変。どちらも経験と集中が必要です。

☆9月26日 午前中、開拓記念館の「北海道象化石展」へ。日本ではナウマン象とマンモスの両方の化石が出ているのは北海道だけです。温帯地域にすむナウマン象は大陸から九州へ、寒い地域にすむマンモスは樺太から北海道へ渡って入ってきました。周期的な気候の変動にともない、北海道では、今のところ出土している化石から知る限り、ナウマン象だけが住んでいた時代と、マンモスだけが住んでいた時代があるようです。寒冷な時代には、海面がさがって海峡が陸となり、象が歩いて移動できます。植物であれば、歩いて移動することができないので、温暖な時代に陸のある限られた地域に隔離された種は独自の進化を遂げ、ふたたび地続きとなっても交雑することができない場合がありますが、動物の場合は浅瀬を歩いたり泳いだりして移動することがあるので、マンモスにはこうした種分化は起こらなかったでしょうね。
私は開拓記念館のミュージアムメイトに選ばれています。

☆9月27日 上述のとおり藻岩山へトレイルランニング。その後、三度さっぽろオータムフェストへ。またまた8丁目のふるさと市場にて、買い物など楽しみ、トレイルランニングで消費したカロリーを取り戻した次第です。

盛りだくさんの9月下旬を振り返りました。秋の夜長、これからは執筆に専念できそうです。
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