よいハチミツと8の字ダンス ― 2009/07/01 08:40
昨日のブログの補足。
ご紹介した「庭で飼うはじめてのみつばち」(山と渓谷社、和田依子著)は、みつばちを飼いたいという人でなくてもぜひおすすめしたい1冊です。
生き生きしたミツバチ、琥珀色のおいしそうなハチミツやみつろうの写真は見ているだけで楽しく、かわいいイラスト、ていねいにかかれた文章のトーンも好感がもてます。レシピや資料として活用できるページも満載です。
そして、初めて知るミツバチの生態も興味をそそられます。ミツバチといえば社会性昆虫として高校生物の教科書にとりあげられ、8の字ダンスで仲間に蜜の在処を教えるということを教わります。
本書で私が初めて知ったのは、蜜をもちかえった働きバチの中には、なかなか8の字ダンスを踊らせてもらえないハチがいるということ。というのは、蜜集め係のミツバチは巣に戻ると蜜貯蔵係のミツバチにもちかえった蜜を渡すのですが、このとき貯蔵係は糖度の高い蜜から順に受け取るというのです。
蜜を渡したミツバチは、その蜜をとってきた花の位置を仲間に伝えるダンスをします。糖度の低い蜜をもちかえったミツバチは、なかなか蜜をうけとってもらえず、なかなかダンスを踊ることもできない。
こうして、糖度の高い蜜を出している花の方へ、多くの蜜集め係が飛んでいき、よい蜜が集められるというのです。
こうして、ある花がよい蜜を出している一定期間には、ミツバチたちはもっぱらその花の元へ通うので、「クローバーのハチミツ」「(ニセ)アカシアのハチミツ」といった具合に単一種のハチミツがとれるというわけです。
といっても、自然のことですから、100.00%単花ハチミツというわけではなく、微量の他種の花蜜が混じることもあり、それはそれで独特の風味付け(もしくは相互作用による新たなおいしさ)となるそうです。また、1シーズンの間、巣箱を移動させず、1年に1度まとめて蜜を採集するようなやりかたで採る百花ハチミツは、複雑な味わいで静かな人気を集めているそうです。
ミツバチが激減している背景には、単一の花ばかりから蜜を集めてくるストレス、そしてその蜜をハチミツとして取り上げられ、餌として砂糖水を与えられるストレスがあるとする説もあります。養蜂家は越冬のための蜜を巣箱に残し、不足の分は砂糖水を追加します。みつろうをとる目的では、ミツバチはろうをつくるために蜜を餌とすることが必要なので、蜜を採らずにみつろうをとります。
古代文明とともに始まった養蜂の歴史を思うと、この10年、20年といった近年になって急に過酷な労働条件でみつばちを過労死させたというのなら、外来植物の繁殖や新たな農薬の使用といった要素が、結果としてミツバチにストレスを与えているのでしょうか。その検証がいま専門家によって進められています。日本のミツバチの激減についての研究拠点である玉川大学学術研究所、その教授である中村純さんが、「庭で飼うはじめてのみつばち」を監修されています。
写真は、昨日書いたニュージーランドのハチミツ。上記参考書によれば、「ニュージーランドでは硬い結晶を嫌いあえて全体を細かい粒子の結晶にした『クリームはちみつ』が好まれます」とのことで、写真右のびんでご覧になれるかと思いますが、みかけはピーナッツバターのようなクリーム状です。日本やアメリカでは結晶が好まれないので、透明な液体状のはちみつがほとんどです。結晶のできやすさは、花の種類や精製法により、結晶ができてもでなくても、どちらも本物です。
巣と一緒に食べるハチミツ(写真左)は、ろうのシャリシャリした食感がめずらしく、忘れられません。
クローバーのはちみつをプレゼントしてくれたおじさんの言葉。
「どうしてクローバーの蜜だけだとわかるかだって? そんなことわからないさ。みつばち次第だよ。」
札幌生活2ヶ月です ― 2009/07/07 20:11
今日は、京都から札幌に引っ越してちょうど2ヶ月の記念日です。いろいろなことがあって、あっという間の2ヶ月でした。例年ならアイアンマン・カナダまで残り2ヶ月を切り、トレーニングと仕事にフル回転の時期ですが、今年は10シーズンぶりにアイアンマンレース参加を休むことに決めていて、その点ではゆとりがあります。
日曜日朝6時からの早朝トレイルランニングは、天候に恵まれて3週間続けて参加できました。距離は約10km、時間にして1時間半くらいでしょうか。真摯にランニングに取り組んでいらっしゃる他の参加者の方々に刺激を受け、私も以前のように走れるようになりたい!と思うようになりました。何か目標があるほうががんばれるので、秋に何か出てみるつもりでいます。写真は、7月第1日曜の早朝練習会より三角山の山頂(311.07m)から眺める札幌市内です。雲のすき間から差し込む朝の光線がまぶしく、汗をかいて身も心もすっきり!
この週末は京都からお客様があり、昨日は午後のフライトでお帰りになるというのに札幌滞在のメインイベントとして藻岩山(531m)へご一緒してきました。ロープウェーを使うのではなく、もちろん歩くのです。しかも、トレーニングのため片足400グラムずつの中敷きを靴に入れて。お気づきの方もいらっしゃるでしょう、エベレスト登頂を目指してプロスキーヤーの三浦雄一郎さんが足に重りをつけて藻岩山登山を繰り返したことを意識しての装備です。
私自身、藻岩山に登るのは何年ぶりか忘れてしまったほどで、特に昨日使った登山道は初めての道でしたが、トレイルランニングにも適したきれいな道でした。実際、走っている人も数人見かけました。そして山頂の展望レストランはきれいに改装されていて、札幌市内を眼下に一望しながら北海道の食材を使った食事ができます。テーブルには双眼鏡と展望マップが用意されているので、食事が運ばれるまでの間も退屈する暇がありません。
本当にすばらしい眺めで、札幌に旅行で来られた方にはぜひ旅程に入れていただきたいスポットです。メニューは知床鶏のトロトロオムライス・ポテトサラダ付き(980円)など。今の時期は22:30まで営業していて、夜景を見ながらディナーをとることもできます。おすすめです!
藻岩山公式ウェブサイト
先週は、日帰りでニセコ方面へドライブしてきました。途中、あちこちの「道の駅」に立ち寄り、ハーブや花の苗、野菜などを買い込みました。往路は中山峠・真狩村経由、帰路は余市・小樽経由と異なるルートを走るお気に入りのドライブコースです。今の時期の楽しみは、余市のさくらんぼ、それにウニ。さくらんぼは農園の直売で、安くておいしい3種類のさくらんぼを食べました。私はさくらんぼアレルギー(実際はバラ科の果物アレルギー)であまりたくさんは食べられないのですが、喉のあたりをヒリヒリさせながらもやっぱり食べてしまいました。
この農園では、おばあさんが養蜂をやっていらっしゃるとのことで、アカシアやトチのハチミツとともに百花ハチミツも売られていましたので、もちろん百花ハチミツを購入しました。一部、結晶ができはじめた透明なハチミツで、しつこさのないさわやかな甘さです。ハチミツの中には、これもアレルギーなのか口蓋がヒリヒリしたり、歯にしみたりする(これはニュージーランドのマヌカハニー)ものがあるのですが、この百花ハチミツはそんなことが全然なく、いくらでも食べられそうで困ったものです。
我が家のベランダには、真狩村の道の駅(真狩フラワーセンター)で買ったハーブと、この週末まで大通公園で開催されていた花フェスタで買ったサンチュ(韓国焼き肉店で出てくるレタスのような野菜)やラムズシープ(羊の耳)という名前の通りの姿の植物などの苗が仲間入り。朝夕にしきりに観察しています。花フェスタ最終日の夜には、前日に開幕したPMF(パシフィック・ミュージアム・フェスタ)のイベントとして無料の野外コンサートも開かれて、オーケストラの演奏が大通公園に響き渡りました。芝生に寝転がって聴く人もいれば、ベンチにゆったりすわってトウキビなどを食べながら聴く人もいれば、特設ステージ前の席に座り、指揮者の愛嬌で聴衆に向けて振られたタクトに合わせて手拍子する人もいて、思い思いに音楽を楽しめた夜でした。
今週は、7月9日(木曜)、10日(金曜)の二日間、東京国際ブックフェアに行きます。
東京国際ブックフェア
この機会に出版業界のいろいろな方にお目にかかりたいと思っています。また新しい企画を持ち込み、提案するつもりです。ひきつづき会場でお会いくださる方のご連絡をお待ちしています。
「みんなの知恵蔵」あらためkotobank(コトバンク)には、執筆した最新記事2本がアップされました。
その内の一本は、トップページの「今日のキーワード1位」にある「マイケル・ジャクソン」(7月7日のアクセスランキング8位)、もう1本は「フードコーディネーター」です。どちらも専門分野というわけではないのですが、ご依頼いただき執筆しました。いろいろ調べてまとめる機会となり、おもしろく取り組んでいます。
kotobank(コトバンク)
出版ネッツ関西フェスタのレポートを、メンバーで京都在住のKISAさんがホームページにアップされました。レポートページには、このk’sサイトへのリンクも作ってくださいました。ぜひご覧ください。
KISAさんによる出版ネッツ関西フェスタ09のレポート
やすらぎアートKISA
今日は満月の七夕。札幌を含め、北海道では七夕を8月7日に祝うところが多いです。こちらでは、ハロウィンのように、子供たちが近所の家をめぐって「ローソク出~せ、出~せ、出~せよー、出~さないとかっちゃくぞ」などと歌い、ローソクやおやつをもらって歩きます・・・がそれは30年も前の話で、今はどうなんでしょう。このあたりはマンションが多くて、しかもオートロックですから、おやつの準備は不要でしょうね。
このブログの下に、今までの著書の表紙アイコン(amazonサイトへリンク)を貼り付けました。
京都はいまごろコンチキチン ― 2009/07/16 14:21
これが蝦夷梅雨なのでしょうか。札幌はまたも雨続きで肌寒い毎日です。
7月は京都・祇園祭の月。ひと月を通して祭りが行われ、まちの至る所でコンチキチンの祇園囃子が聞かれます。
京都に住み始めた頃は、「コンチキチンて何?」と思い、スーパーの売り場でも録音でコンチキチンが流れてくるのに違和感を覚えたものでした。魚売り場で「サカナ、サカナ」が流れ、プロ野球シーズンに「六甲おろし」が流れるように、7月はコンチキチン一色。
京都を離れてみると、なんだか妙にさみしい気分。よく聞いて文字にすれば他の言い方になるのでしょうが、梅雨明け時→祇園祭、とくれば反射的に「コンチキチンだな」と思います。同時に浮かぶイメージは、じっとしていてもじっとり汗が出てきて、夜でもモワーッとした湿度と熱気の中、山鉾を見に繰り出した人出の身動きもとれないほどの大混雑。
今晩は「宵山」、そして明日は「山鉾巡行」です。昨年はこれが見納めと思い、鉾を建てるようす、宵々山、山鉾巡行と何度も見に行ったっけ・・・・なんて、21年間の京都暮らしの間に鉾を見に行ったのはほんの数回なのですが。住んでいるときには案外、祭りや名所を見に行ったりしないものですよね。
写真は、去年のちょうど今頃、京都東山の「哲学の道」に出ていた風鈴屋さん。風鈴の音は涼しげでも、吹いてくる風はまさに熱風、というのが京都の夏。一方、今の札幌は冷たい風が吹いていて、家にいるときは窓を閉め切り、外に出るときにはウインドブレーカーを着ています。
先日、8月納品の健康記事の依頼を受け、「今の札幌の気候からは想像もできないけど、熱中症予防の話も書いておかなくちゃね」と思っていろいろ書いたら、「掲載は秋になってからですので少し修正を」とのフィードバックが。季節感に限らず、自分がいまある状況以外のことに想像力を及ぼすことというのは難しいものです。
<最近のできごと>
☆7月4日 札幌競馬場を見に行きました。競馬に興味があるわけではありませんが、近所なのでどんなところかなと思ったのと、武幸四郎騎手や三浦皇成君を見てみようと物見遊山に。芝生がきれいで、遊園地があったり、おいしいネパールカレーのワゴン販売車が来ていたりと、入場料100円でなかなか楽しめるところでした。
☆7月5日 早朝のトレイルランニング練習会のあと、札幌ハーフマラソン の応援(これも会場が近いので)。男子はアフリカ系選手のスピードを間近に感じ、女子は渋井陽子選手や中村友梨香選手など有名選手のスタイルと走りのフォームにうきうき。夜はお客様と食事の後、大通り公園で PMF(パシフィック・ミュージアム・フェスティバル)のコンサート
☆7月9-10日 東京国際ブックフェア(TIBF)。いくつかの企画を出版社の方に提案したり、ふだんメールでのやりとりしかできない取引先の方と名刺交換や新しい仕事の可能性の相談をしたり、さらにはしばらくお会いしていなかったお客様や同業の方にばったり出会うということもあったり。それから出版労連の加入案内のビラ撒きにも参加しました。有意義な2日間でした。でもお祭り気分の盛り上がりは、フランクフルトのブックメッセにかないませんね・・・ドイツは日本と違い出版界に非常に活気があるそうですし。書店員になるための学校まであるそうです。さすが、職人の国。
☆7月11日 早朝より、札幌近郊のゴルフ場に女子プロゴルフツアー 「明治チョコレートカップ」を見に行きました。競馬と同様、日頃から興味があるわけではありませんが、家から地下鉄で簡単に行けるのと、横峯さくら、古閑美保、他、日本の有名選手が勢揃いするのでミーハーな気持ちで行ったのです。一通りスタートを見たあとは、諸見里しのぶちゃんのグループを中心について歩き、プロの技を見入りました。
肌寒い日でしたが、起伏のある芝の上を歩いたり、スポンサー提供のお菓子や出店のみそおでんを食べたり、楽しく過ごしました。ちなみに、「みそおでん」は一口食べて「北海道の味だな~」と何か郷愁が沸いてきました。こんにゃくと練り物を串にさして、甘い味噌だれをつけたもの。子どもの頃、おでんといえば「みそおでん」と思っていたので、京都に行って、牛すじだのタコだのの入った醤油味のおでんに違和感覚えたものでした。
☆7月14日 母校である札幌北高が55年ぶりに夏の高校野球南北海道代表決定トーナメントに進出。友達から電話がかかってきて、見に行ってきました。ちなみに、球場もすぐ近所・・・今の住まいはほんとうにどこへ行くにも便利すぎるのです。ともあれ、1回戦の相手は、あの楽天の「まーくん」の出身校・駒大苫小牧。相手にとって不足なし・・・・あえなく8回でコールド負けでした。がっかり。
<このあとの予定>
明日は 「カルチャーナイト2009」、市内93施設の公共・文化施設や民間施設が夜間開放され、「北海道の短い夏の長い夜」に地域の文化を楽しもうという行事です。これまた近所の北海道立近代美術館と三好好太郎美術館が無料で公開され、PMFのコンサートも行われるので行ってみるつもりです。
連休は東京出張です。
「札幌がジャズの街になる」サッポロ・シティ・ジャズが始まっており、来週からは、札幌の町中が巨大ビアガーデンになるというさっぽろ夏祭り、それから宮の森と大倉山のサマージャンプ大会も行われます。ちょっと忙しすぎですね。今年は札幌に帰ってきたばかりで何でもめずらしくうれしいので、あちこち顔を出しています。
7月24日は、昨年は京都で参加した(社)著作権情報センター主催の著作権講座があり(やっぱり会場が近くて便利)、 同日夕方は郊外のモエレ沼公園でPMF無料コンサートです。
7月26日からは、ニセコのホテルに3泊4日で缶詰となって宇宙物理学者佐藤勝彦氏を囲んで学ぶ「惑星科学フロンティアセミナー」に参加します。ここでじっくり学んで、いよいよ本の原稿完成に向けてスパートです。
ベランダ菜園には、クチナシの木が仲間入り。キヌサヤ、サンチュ、バジル、クレソンほか、収穫も進んでいます。もうすこし太陽の光と熱を!!!
アートとサイエンスに触れる季節 ― 2009/07/23 17:42
昨日の日食、皆様はどこでどんな風にごらんになりましたか?
私は札幌にいまして、およそ半分くらい欠ける日食を期待していましたが、分厚い雲にかくされてまったく見えず、でした。札幌市内でも時間によっては雲を通して見えたそうですね。辛抱強く観察していた人は見られたのです。私はテレビで小笠原諸島近くの洋上の船からと硫黄島からとの映像を見ていました。
皆既日食のその時、船や島の周りを360度取り囲む水平線は、月の影に隠れていない太陽の光で夕焼けのようになり、天球全体は真っ暗に。この映像で、なるほど日食って月の影で起こっているんだと腑に落ちました。「腑に落ちる」という体験は、科学を理解する上でとても大切です。宇宙から見た地球に落ちた月の影はどんな風なんだろう? いつか、皆既日食の次のチャンスには360度の水平線が見える場所か宇宙か、どちらからか見に行きたいものです!
それにしても納得いかないのは、昨日の皆既日食は日本の陸地では46年ぶりと言われていますが、どうも私には子どものころ皆既日食を見たと信じている思い出があること。小学生かそれくらいの頃なので30年くらい前か? その瞬間、あたりがひんやりして薄暗くなったこと、母が「カイキ日食」という言葉を教えてくれて、「たしかにちょっと怖い(「怪奇」日食の勘違い!)」と思ったことなど覚えています。
こんなサイトがあったので調べてみました。
「過去に日本で見られた日食」
上記によると、1981年7月31日の日食で札幌での食分は0.81とあり、観察中は暑かったのにその瞬間ひんやりしたことや、薄暗くなったこととは合うようですが、その頃私は中学生でちょっと違うような気が。
比較的よく覚えていると思っていた思い出も、当てにならないものだなと失望した次第です。
写真は、大通公園で行われた花フェスタ(~7月5日)に登場した花のカーペット。16m×16mの大きさに、花の苗約2万6000鉢を敷き詰めてつくってあります。デザイン、花苗の育成、など道内の農業高校生が手がけたということで、鉢を敷き詰めるようすは下のサイトで見ることができます。
花フェスタ2009フラワーカーペット
見に行ったのは最終日で、カーペット全体を見渡すためのはしごが閉鎖されたあとだったので、斜めから撮った写真になってしまいました。
いまはもうこのカーペットのすがたはなく、代わりに400人を収容する白い巨大なドーム「ホワイトロック」が登場しています! 内部では、ジャスコンサートが行われたり、食事をとったりできるようになっています。そうです、目下、札幌ではサッポロ・シティ・ジャズ2009と、大通公園全体がビアガーデンになる札幌夏祭りが行われてるのです!!!
私はビールを全然飲めませんが、雰囲気だけはすでに夏祭り初日に楽しみました。涼しい夕暮れ、摩天楼の夜景を見ながら、広々した芝生や噴水のある大通公園で大勢の人が飲んだり食べたり。夏祭りは8月20日までです。北海道に旅行の予定がある方は、ぜひ立ち寄ってみてください。
大通公園の芝生は、最初に敷かれてから今年で100年だそうです。テレビ塔を背景に記念写真を撮るのに最適な立ち位置や、通勤の人々がショートカットして踏んでいくところは芝の傷みが早いのだとか。今年はここまでのところ雨が多くて農業や観光への影響がちょっと心配されますが、芝生にとっては、通行する人や芝の上で遊ぶ人が少なくて、水もたっぷり吸収できて、養生になるそうです。
7月17日のカルチャーナイト、私は近所の三岸好太郎美術館 へ行き、館内の鑑賞とその後行われたPMF(パシフィックミュージックフェスティバル)室内アンサンブルを楽しみました。今までまったく知らなかった画家ですが、こうして無料開放の機会に触れることができて、次回以降の展示入れかえではきっとまた見に行こうと思えました。札幌生まれの三岸好太郎は、札幌市内、とくに北大キャンパスで多く絵を残しています。絵の修行や販売のため、東京や名古屋にも滞在していますが、やはり彼の創作意欲に大きな影響を与えたのは1900年代はじめの札幌でした。
1930年頃の札幌を描いた1枚は、北大に寄贈されていましたが、学園紛争のさなかに焼失をおそれた学生がこっそりと持ち出し、いつか夫人の三岸節子の手に戻り、今日、三岸好太郎美術館で見ることができます。そのエピソードに、1枚の絵を思う郷里の若者や家族の思いが伝わってきて、感動でしばらく立ち去ることができませんでした。
自身も画家である三岸節子は、好太郎が31歳の若さで亡くなったあと、生活のために手放した好太郎の絵画を自身の絵との交換や買い戻しによってひとつひとつ集めていき、好太郎のデザインしたアトリエをイメージした三岸好太郎美術館を完成させました。時代にさきがけた天才で、生前は評価されなかった好太郎の絵の価値を、節子はだれよりも理解していました。節子自身は北海道の生まれではなく、北海道の景色を当初はそれほど鑑賞していなかったようですが、好太郎の没後、あるとき講演に招かれて市内のホテルに泊まり、その窓から見た朝の光景に「これが好太郎の愛した札幌だ」と衝撃を受け、「好太郎の絵画のファンも研究者も、札幌にくれば彼のすべての絵を見ることができる、そういう場所をつくりたい」との一心で美術館を完成させたとのエピソードを記した手書き原稿も展示されていました。
記憶でいま書いているので細部は違っているかもしれません。上記のエピソード他を記した文章は、エッセイ集「花より花らしく」 (三岸節子 著)として出版されています。最近、ちくま文庫で復刻されたようですね。私は古書でオリジナルを注文しました。
画家としては好太郎以上に評価の高い節子が、自身の仕事を続けながら、一方で、夫が亡くなったときには「これで私自身が生きられる!」と叫んだほど夫と共に生き、その才能を理解し、夫の没後は作品を世に残す仕事も一生懸命にやってきた、その生き方に感銘を受けました。また文章のすばらしさ! お手本にしたい文章です。
最近、アートに触れる機会が増えています。先週の東京出張の際にも、出版界の同業者であり先輩であり友人である方が趣味で続けられている合唱のコンサートに行って来ました。こちらも、歌にのせて彼女の体験と思いが伝わってきて、感動しました。
合唱団ブレーミア
よいものに触れ、少しずつ自分の書くものの表現、内容に深みが増すようにと思っています。
今週末は、アートではなく最先端の科学を学びに行ってきます(否、こてんぱんにやられてしまうだけかも)。
今日から富良野・占冠へ ― 2009/07/31 10:03
ニセコでの研修会から戻りました。
6月以来、全道的に晴れの日が極端に少なく、3泊4日のニセコ滞在中も羊蹄山を一日も見ることができませんでした。少しだけ日がさしたのを見てゴンドラでアンヌプリの1000m展望台まで登ってみましたが、ごらんのような霧の中。
道外からこられた先生、大学院生もいらっしゃったので、ニセコの絶景を体験していただけなかったのは残念だったのですが、一緒にゴンドラにのった学生の方は「こんな霧の景色、はじめて。幻想的ですごい!」と感激されたようす。若い感性にこちらも感激してしまいました。
ニセコから戻った翌日(昨日)は、一転して青空と夏の陽気が戻った札幌。ひきつづき今朝もよいお天気です。朝、ベランダを開け放っていたら鳥の声が聞こえてきたのでびっくりして空をみたら、なんとカモメが飛んで行くではありませんか! あわててカメラを出しましたが、わずか数羽だったのでまにあいませんでした。
このあたり、決して海は近くありません。一体どうなっているのでしょう。
北海道の冷夏は、平成5年以来の米不足が心配されはじめたほど深刻です。なんとかこの晴天がしばらくもってくれますように!
今日から週末いっぱい、富良野・占冠方面へ旅行に出ます。
夏にこのあたりを訪れるのは実ははじめてです。富良野では、友人がホストをつとめるユースホステルに宿泊し、占冠では今年5月に第5回日本・太平洋諸島フォーラム(PIF)首脳会議(太平洋・島サミット)が開催されたアルファリゾート・トマムに宿泊します。
ラベンダーやひまわりなど花を見るのと、トマムで早朝のゴンドラに乗り雲海を見ながら山頂めざしてトレイルランニングするのが楽しみです!
それでは簡単ですが近況のご報告と今週末のお知らせまで。
6月以来、全道的に晴れの日が極端に少なく、3泊4日のニセコ滞在中も羊蹄山を一日も見ることができませんでした。少しだけ日がさしたのを見てゴンドラでアンヌプリの1000m展望台まで登ってみましたが、ごらんのような霧の中。
道外からこられた先生、大学院生もいらっしゃったので、ニセコの絶景を体験していただけなかったのは残念だったのですが、一緒にゴンドラにのった学生の方は「こんな霧の景色、はじめて。幻想的ですごい!」と感激されたようす。若い感性にこちらも感激してしまいました。
ニセコから戻った翌日(昨日)は、一転して青空と夏の陽気が戻った札幌。ひきつづき今朝もよいお天気です。朝、ベランダを開け放っていたら鳥の声が聞こえてきたのでびっくりして空をみたら、なんとカモメが飛んで行くではありませんか! あわててカメラを出しましたが、わずか数羽だったのでまにあいませんでした。
このあたり、決して海は近くありません。一体どうなっているのでしょう。
北海道の冷夏は、平成5年以来の米不足が心配されはじめたほど深刻です。なんとかこの晴天がしばらくもってくれますように!
今日から週末いっぱい、富良野・占冠方面へ旅行に出ます。
夏にこのあたりを訪れるのは実ははじめてです。富良野では、友人がホストをつとめるユースホステルに宿泊し、占冠では今年5月に第5回日本・太平洋諸島フォーラム(PIF)首脳会議(太平洋・島サミット)が開催されたアルファリゾート・トマムに宿泊します。
ラベンダーやひまわりなど花を見るのと、トマムで早朝のゴンドラに乗り雲海を見ながら山頂めざしてトレイルランニングするのが楽しみです!
それでは簡単ですが近況のご報告と今週末のお知らせまで。







