マロニエ通り2009/06/04 20:47

ベニバナトチノキ 札幌市 2009年5月

ライラックまつりの頃とうってかわり、ここ1週間ほどの札幌は肌寒く、日中でも暖房をつけた日がありました。 京都はもうすぐ蒸し暑い梅雨ですね。梅雨は好きではありませんでしたが、その後の夏の暑さはちょっと恋しいです。体温より気温が高くなり、「体に悪い~」と思いながら河原を走ったこともありました。

今の時期、札幌はいろいろなイベントがあって楽しいですよ。このあとは、YOSAKOIソーラン祭り(6月10日~14日)、北海道神宮祭(さっぽろ祭り、6月14日~16日)、サッポロ・シティ・ジャズ(7月12日~8月9日)などなど。
札幌の6月のイベント(2009年)
札幌の7月のイベント(2009年)

京都と違い、歴史的な行事はあまりありませんが、国内外の異文化を柔軟に取り入れて札幌市民が楽しめるようにアレンジしたイベントが多数あるように感じます。

先日、用事を足すために近所を自転車で走っていたら、濃いピンクの花をつけた豪華な街路樹の通りを見つけました。見たところ、近くの他の通りにこの木はなく、この通りだけ。
高校の同期生のメーリングリストで質問したら、さっそくこの辺りに住んでいたことのある人から教えていただきました。
マロニエだそうです。
そしてこの通りは、”マロニエ通り”と呼ばれてるのだそうです。花が咲いているときだけでなく、散ったあとの花びらが地面を埋め尽くしてピンクの絨毯になるのも良いのだとか。
その後、何度か見に行っています。まだ絨毯というほどにはなっていませんが、見上げて見ても、遠目に地面を眺めても、そしてマロニエ通りを向こうの方まで見通しても、それぞれにおしゃれな感じがして可憐なライラックとはまた違う魅力があります。

マロニエの和名はセイヨウトチノキ。栃の木(トチノキ)の仲間です。トチノキは文字通り栃木県の県木で、白い花をつけ、その実(栃の実)は食用になります。こどもの頃に読んだ絵本「モチモチノキ」(斎藤 隆介作、滝平 二郎絵)は、「栃餅の木」です。
「マロニエ」marronnierはフランス語で、栗(マロン)から由来しています。マロングラッセというのは本来、いわゆる栗ではなくてマロニエの実を使ったお菓子なのですね。マロニエの英語名は「horse chestnut(馬の栗)」、ちょっとかわいそう!? 一般にマロニエは白い花をつけ、写真のように濃いピンクの花をつけるのはベニバナトチノキのようです。

何年も前、自転車クラブの合宿でのこと。滋賀県の今津から京都に向かって走っていて、お腹が減って困っていたとき、ちょうど栃餅売りのおばあさんが通りかかり、みんなで買い占めたことがあったっけ。

マロニエは落葉樹。春から夏は葉を繁らせて木陰をつくりますが、冬には葉を落とすので向こうの方まで(マロニエならぬ)「マルミエ」になるんだとさ。

  ともあれ、マロニエ通りを発見したのは、ヤマト運輸と個人契約(月締めで料金を銀行引き落としにしてもらう)をしようと配送センターに出向く途中だったのですが、これがうまく用件伝わらずに何度も何度もやりとりするはめに。
京都ではずっとこの契約をしていて、専用の二次元バーコード付カードと後払い用バーコードシールをもらっていて、メール便や宅急便はすべて月締め・銀行引き落としだったのです。サービスドライバーの人は何度か変わりましたが、どの人も親切にしてくださって、インターネットから集荷をお願いすればだいたいどんなタイミングで集荷に来てくれるとかいうこともよくわかっていて、本当に便利だったのです。引っ越すとき、お別れがつらかったほど(ドライバーの方も、「向こうに行ってもお元気で」と言ってくださいました)。

法人に限らず個人事業主でも、月締め契約ができるとヤマト運輸のホームページに書いてあるのに、どうもそれが理解されていなかったのですね。毎回、発送のたびに現金をやりとりするのは、それだけで人件費の無駄ですよね。ようやく月締め契約ができたと思えば、「集金がベスト」と言われたので「では10日払いに」とお願いすれば、「絶対に10日はいてくださいね、必ずいますね」と言われ、カチンと・・・「(1年後も2年後も、毎月10日に一日中集金を待っていろと言うんですか)」と出かかった言葉を呑み込み、あとから銀行引き落としに訂正してもらいました。

札幌に引っ越してきてわかったのは、宅急便は配達に郵便局のEXPACKより1日余分にかかるということで、急ぎのものはEXPACKまたはゆうぱっくの速達がいいようです。けれども、これまでと違い近所の郵便局は夕方5時に閉まってしまうので、急ぎの出荷は中央郵便局まで持っていくか集荷してもらうことになるでしょう。
これまで徒歩2分くらいのところにあった京都の左京郵便局は、24時まで開いていて、22時頃までに出せば大阪なら普通郵便でも翌日着いたんですよね。不在配達の郵便物も、当日中にそこで受け取れましたし。

以前、このブログでも紹介し、また先月のネッツフェスタのセミナーでも紹介したことですが、フリーランス(フリーエージェント)の働く環境にとって、宅配サービスはとても重要なインフラです。

★出典「フリーエージェント社会の到来」~「雇われない生き方」は何を変えるか(ダニエルピンク著 日本語訳はダイヤモンド社刊)
【フリーエージェント(FA)経済が機能するための物理的な土台(8つのインフラ)】
 (1) コピー店   (2) コーヒーショップ   (3) 書店   (4) エグゼクティブスイート   (5) インターネット (6) 大型オフィス用品店   (7) 私書箱センター   (8) 宅配サービス

札幌での仕事をスムーズに進めるため、またお客様にご迷惑をおかけしないため、こういったインフラ整備を(個人でもできる範囲で)早急に行いたいと思っています。

ところで、今朝のニュースや朝刊で取り上げられていましたが、昨日、厚生労働省から「平成20年人口動態統計月報年計(概数)の概況」が公表され、最新の合計特殊出生率や母の年齢別出生数の年次推移など、細かなデータがアップデートされました。私は例年、看護師向けの国家試験対策教材の編集をお手伝いしていて、厚生労働省発表のこうしたデータの更新状況をチェックしています。つい先日、もう最新データはないだろうと今年分のチェックを終えたつもりでいたら、上記のデータが公表になったので朝からびっくりしたところです。

「平成20年人口動態統計月報年計(概数)の概況」は、以下にあります。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/06/index.html
なかなかおもしろいので一度ごらんになってみてください。また、その他のいろいろな統計・調査報告も、分野ごと、発表時期ごとに見ることができます。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/index.html

札幌は花と緑いっぱいの季節です。毎日さわやかで、札幌生活を満喫しています。ベランダ菜園では、小松菜、絹さや、二十日大根、クレソン、バジルなどがすくすくと芽を伸ばしています。植物のある生活はいいですね。
もちろん、鉢植えのライラックも元気です。花が咲き始めて、とくに夕方には良い香りがただよいます。

スイスと北海道の共通点・・・2009/06/13 20:01

グロッセシャイデック(スイス、2008年9月21日撮影)

まずはお知らせ。
このブログの一番下に、アルク提供「毎日英文法イメージクイズ」という素材を貼り付けました。31種類が日替わりで出てきますので、よかったらチャレンジしてみてください。

先週末は、第29回千歳JAL国際マラソンのハーフの部を無事に完走しました。
この3年(4年だったかも?)、毎年フルの部でこの大会を走ってきて、今回ははじめてハーフの参加でした。今年は参加人数がはじめて1万人を越えたとかで、およそ2km地点まではトライアスロンのスイムスタートのような大混雑。後ろのほうからスタートしたこともあり、1kmを8分くらいのスローペースで集団が動く状態でしたが、それが適度なウォーミングアップになったのか、トレーニング不足にもかかわらずそれほど苦しくなく徐々にペースを上げて気分良く走ることができました。
この大会は、フルでいうと33km地点くらいまでずっと林道を使うので、ほぼトレイルランニング大会といってよいと思います。残り9kmが舗装道です。この舗装部分はハーフも共通なので、ハーフの場合は中間点を越えて12km地点くらいまでが林道ということになります。

前日から雨が降っていて、林道はぬかるんでいましたが、今年ははじめてゴアテックスのトレイルランニングシューズで走りましたので、靴の中はまったくぬれず、おかげで足に豆ができることもくつ下がどろんこになることもありませんでした。足がぬれないのは、こんなにストレスを軽減してくれるんだ、とつくづく感心しました。まだゴアテックスのシューズを使ったことのない方は、ぜひお試しください。ふつうのシューズより数千円値が張りますが、それだけの価値は絶対にあります。

継続してある程度のペースで10km以上も走ったのは、実のところ昨年8月のアイアンマン以来なので、走るための筋力や足の運びというのがまったくなっていません。持久力とスポーツクラブで鍛えた別の筋力(主にはベンチプレスとランジの効果?)を使い、最後は強引に走り切ったという感じで走らされた脚の筋肉は悲鳴を上げ、今週はずっとひどい筋肉痛と全身のこわばりでかなりの重体です。ただし、レース前に心配していた腰痛と膝痛はすっかりどこかへ行ってしまいました。走り続けるほうが体調はいいということかもしれません。
自分でも予想以上に走ることに集中して楽しめたのもよかったです。こんな感覚は、ほんとうに何ヶ月ぶりでしょう。
札幌はまだまだ涼しいくらいの気候ですし、真夏の猛暑もないはずなので、いまからちょっとずつ走っていこうと思いました。

写真は昨年の世界一周旅行より、グリンデルワルド(スイス)をベースにして行ったハイキングの一場面(9月21日撮影)。グリンデルワルドからFirst駅までゴンドラにのり、ここからグロッセシャイデックまで片道約7km、標高差205mを往復しました。
このコースはほぼ同じ標高の場所をトラバースしていくトレイルで、体力的にはそれほどきつくありません。ただし、スイスアルプスの景色、花、クリーク、そしてアルプスの山々の圧倒的な大きさに目を奪われて、なかなか進めません。放牧された牛の首についたカウベルの音が遠くから聞こえてきました。

涼しい気候、乳製品のおいしいこと、一斉に咲きそろうかのような花の季節。北海道とスイスで似ているなあと感じるところはいろいろあります。でも、あまり好ましくないある点も似ています。それは、喫煙者の多いこと。
カナダからヨーロッパに移動したとき、なんといっても歩きたばこの多いことに辟易したのですが、とくにスイスとイタリアはひどいなあと思いました。スイスの場合、「空気がきれい」というイメージがあるだけに余計、「どこへ行ってもたばこ臭い」という印象が強く残りました。チューリッヒから列車(風光明媚なゴールデンパスライン)に乗り、いよいよグリンデルワルドに到着して駅に降り立った第一印象は「たばこ臭い!」でした。スイスでは現在、煙草にかかる税率を引き上げ、 スイス連邦鉄道の全車両を禁煙にするなど、国をあげて禁煙・分煙に取り組んでいます。車内禁煙なので、駅に降りるとでみなさん一斉に吸うせいかもしれませんが、もうどっちを向いても煙だらけ。
こういう印象は、京都から札幌に戻ってきた今も同様に感じます。

データでみてみます。
スイスのデータは出典によりややばらつきがあって確認しきれていませんが、 男性約36%、女性約26%程度というのがあてはまるようです。
日本については、厚生労働省の最新の統計(2007年度)によると、
全国平均  男性27.7%(4年間に5.4ポイント減少)、女性6%(同 0.4ポイント減少)
北海道    男性33.7%(同 2.5ポイント減少)、女性11.4%(同 0.7ポイント減少)

京都はおよそ全国平均並み(男性27.0% 女性6.3%)であるのに対して、北海道は男女とも平均以上。そしてこの4年間で全国的には喫煙率が大きく減っているのに、北海道の男性では減少率が半分程度、女性では平均を上まわる減少率ではありますが、そもそもの喫煙率が全国平均の2倍に近いです。
(資料)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/c-hoken/07/toukei2.html
http://www.health-net.or.jp/tobacco/menu02.html

スイスの喫煙率は男女とも日本の平均値を上まわり、とくに女性がなんといっても4倍以上ですから全体として多い印象を受けたのでしょう。

EU諸国には、女性の喫煙率が30%を越える国も複数あり(ドイツ、フランス、ノルウェーなど)、20%台の国はスイス以外にオランダ、ベルギー、ルクセンブルク、スペインなどもあてはまります。スイスの喫煙率がEUの中でどうか、また世界的なランクはどうか、把握できていませんが、「きれいな空気」というイメージとのギャップがかなりショッキングです。
なお、1日一人あたりの平均喫煙量でみると、スイスは6~8本で、EUの中ではオランダ、スペインに次いで3位というデータが出ています(WHO、2002年)。若い女性の喫煙は増加傾向が続き、2003年には20歳の女性の喫煙率が男性に追いついたということです。

喫煙の害のうち、喫煙者本人の健康被害や周囲の人に及ぼす受動喫煙の害はよく知られているところですが、妊娠・授乳中の家庭内の喫煙(お母さんだけでなく家の中の他の人も含む)の害、とくに脳の発育について、十分には知られていないのではないでしょうか。長くなりますので引用しませんが、以前、くわしく書いています。

「子どもの脳を育てる栄養学」(京都大学学術出版会、中川八郎・葛西奈津子 著)
「子どもの食育がよくわかる本」(メイツ出版、葛西奈津子 著)

(本書より一部抜粋)
「受動喫煙は最も身近な環境汚染です。子どものいる部屋で家族のだれかがが喫煙すると、煙の中に存在するニコチンと活性酸素が周囲に飛び散り、部屋中に充満します。ニコチンを吸うと、七~一〇秒後には血液・脳関門を通り抜けて脳に到達します。活性酸素も同様でしょう。これが受動喫煙の恐ろしさです。」

*血液・脳関門:大人の脳では、脳が毒物などの害を受けないよう、血管に関所のような構造があり、選択された物質のみ脳に入るようになっていますが、子どもの場合、急速に発育する脳が大量の栄養を必要とするためこの関所が開きっぱなしになっているので、ニコチンや食品中の有害物質などの影響を受けやすいのです。

 

この週末、札幌はYOSAKOIソーラン祭りに沸いています。ちょっと天候が不安定で、冷たい風が吹いていますので、見ている人には寒いです。でも躍動的な踊りには刺激を受けました。ジョギングで行けば10分ほどでメインの会場なのです。ちょっと行って見てきました。明日のフィナーレも行ってみようと思っています。お天気がもつといいのですが。

ナーシングビジネス2009年7月号発売のお知らせ2009/06/16 16:33


札幌は6月に入って以来、まったく雨の降らなかった日が1日しかないそうで、今日も朝からしとしと降ったりやんだりの肌寒い日です。「蝦夷梅雨」(えぞつゆ)という言葉はありますが、梅雨前線による雨ではないので、本来の梅雨ではありません。
北海道神宮祭(さっぽろまつり)は、本日、奉納神輿行列があり、私も外に出て見物しました。すぐ目の前の通りを通るのです。
子どもの頃に見た北海道神宮祭の神輿行列は、延々と続く豪華でにぎやかな印象がありましたが、今日は20分ほどで通過し、山車をひくのは道産子馬でなくトラクターだったのでちょっと拍子抜け。でもお囃子はなつかしい昔のままの調子でした。

最近の仕事が出ましたのでお知らせします。
ナーシングビジネス2009年7月号 発売です(写真)。
ナーシングビジネスオリジナルサイト

私は、独立行政法人労働者健康福祉機構 香川労災病院を取材して、2本の記事を書いています。1本は看護部長インタビュー、もう1本は地域連携の連載です。

【地域連携】
ペーパーレスシステムK-MIXを用いた次世代パス
~インターネットで患者のトレーサビリティが可能に~
香川県では、地域医療連携にかかわる診療報酬制度改訂の以前から、地域連携のための医療ネットワーク構築が進められてきた。香川労災病院脳神経外科部長の藤本俊一郎さんらが中心となって「香川シームレス研究会」を設立し、現在では「顔の見える連携」と実用的な地域連携パスの作成・運用がすでに実現している。さらに既存のかがわ遠隔医療ネットワーク(K-MIX)を使い、全県共通地域連携パスの電子的運用が全国に先駆けて始まった。  (本誌より抜粋)

地域連携パス(地域連携クリティカルパス)とは、患者が「急性期」、「回復期」、「維持期」、「在宅」と施設を経る中で切れ目のない医療を受けるための診療計画表のこと。2006年度の診療報酬改定により大腿骨頸部骨折で診療報酬算定がはじめて認められ、順次、導入・運用が広まっています。
取材をきっかけに初めてこういった医療の取り組みを知りました。

同病院の取材では、ほかに医療安全の取り組みについても記事を書きました。同誌9月号に掲載の予定です。

その他の最近の仕事としては、引き続き kotobank (ことばんく) に用語解説記事を執筆しています。最新の記事は「猿橋賞」(さるはししょう)。どんな賞かご存知の方もそうでない方も、ぜひ検索してみてください。 kotobank (ことばんく)

先週金曜の夜、YOSAKOIソーラン祭りを見に行こうと外に出たら、どこからともなく花の甘い香りが・・・路上には白い花びらがいっぱい。いままで気づきませんでしたが、家の前の通りはニセアカシアの街路樹があるのでした。ニセアカシアは、明治の始めに持ち込まれた外来種で、マメ科の木。当時「アカシア」と呼ばれたのでそのまま定着してしまいましたが、アカシアはネムノキの仲間で別の木です。アカシアはオーストラリアに多く、タスマニアでも見かけました。ニセアカシアは、日本ではアカシアはちみつの蜜源として重宝されています。
次回、このブログでアカシアについて、そして最近話題のミツバチについて書くつもりです。

夏至の日は早起きとキャンドルナイト2009/06/23 15:01


先の日曜日、6月21日は夏至でしたね。札幌の日の出はam3:55、日の入りは19:17でした。日の出時刻の早いこと! ちなみに京都では同じ日の日の出4:43、日の入り19:14です。日の出が1時間近くも違うんですね。
世界各地の日の出・日の入り時刻は次のサイトで計算できます。お試しください。
世界の日の出・日の入り

札幌に来て、朝の早さをつくづく実感しています。これほど朝が明るいと、早起きしなくてはもったいないと思います。この日曜日、夏至だからというわけではなく、お誘いいただいたので早朝トレイルランニングに行ってきました。4時半に起床して、6時に集合。6時20頃にスタートして、三角山(311.07m)~大倉山(301.0m)~小別沢~盤渓と、約8.5kmを1時間45分ほどで走りました。案内をしてくださったのは、くつと中敷専門店『ボア ネージュ』のオーナー様。ありがとうございました。
ボアネージュ オーナーブログ「森と雪の中のアトリエ」
前日の土曜日も円山(225.9m)を1時間20分ほど走り、そのあとスポーツクラブのスタジオで1時間の筋力プログラムに参加していたので、続く日曜日の早朝にしっかり走ったことで午前9時にはもう「週末の仕事」をなし終えた、という気分。リラックスしてのんびりとした日曜日を過ごせました。

それもこれも明るい早朝を有効に使ったからこそ。日本ではなかなか普及しないサマータイムですが、自主的に早起きの習慣にシフトしたいです。

そして夏至のこの日は、全国的に『100万人のキャンドルナイト』のイベントが行われましたね。私の住むあたりでは、「円山キャンドルナイト2009」と称して、飲食店などが一定の時間、電気を消し、キャンドルでもてなしたり、手作りのキャンドルをもちよって道を照らしたりしました。私も、カーテンを開けて残照を取り入れつつ、家にあった『非常用』のローソクをともしてしばらく過ごしてみました。このローソクは、2003年のアイアンマン・カナダ参加の時、ちょうど大規模な山火事が起こって停電となったため、近所のグロッセリーで買った物でした。
『100万人のキャンドルナイト』はそもそも、2001年にカナダで始まったという自主停電運動をヒントに、「夏至の日の夜8時から10時までの2時間、みんなで一斉に電気を消して、スローな夜を過ごそう。」という呼びかけで始まりまったものです。
2000年から毎年カナダに行っていますが、今年はいまのところ1年スキップの予定。山火事の煙の中、アイアンマンレースの自己ベストを出した2003年の夏をローソクで思い出しつつ、カナダ発祥のキャンドルナイトを過ごした次第です。
長い長い夏至の1日でした。

私の誕生日は夏至の頃。家族が花束をプレゼントしてくれました(写真)。
6月20日はハッカ(ペパーミント)の日というのは何度か書きましたが、歴史を振り返ると、1887年6月20日、日本語初の言文一致体で書かれた『浮雲』(二葉亭四迷)が刊行されたのだそうです。

ミツバチの不足問題について書くつもりでいましたが、また次回に延期します。すみません。

昨日の毎日新聞北海道版朝刊(といいますか、朝夕刊一体版)のメディア面に、「新銀行東京、オリコンが訴訟 内部告発者に露骨な口封じ」の見出しでオリコン裁判と新銀行東京裁判に関する記事が大きく取り上げられました。毎日新聞のサイトでも読むことができます。企業の説明責任と社員の守秘義務の関係、メディアの責任など、論点をわかりやすく整理して書いてあって、よい記事です。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090622ddm012040025000c.html

記事を書いたのは、毎日新聞社会部のエース記者、臺(だい)宏一記者で、出版ネッツでも講演してくださったことがあるそうです。また、コラムを寄稿した青山学院大の大石泰彦教授(メディア倫理法制)は、これらの訴訟は「企業倫理を逸脱した反抗狂的な恫喝訴訟だ」と断じています。

これらふたつの裁判は、メディアの取材に応じて情報を提供した個人を、企業が名誉毀損や守秘義務違反で訴えています。取材を依頼し、記事を掲載したメディアは訴えられていません。

記事を掲載することで利益を得ているはずの当該メディアとして、テレビ朝日は「メディアは中立であるべき」との「中立主義」を主張しており、記事はこれもずばり批判しています。おかしいですよね、取材を申し込み、記事をつくり、その記事のせいで取材に協力した人が訴えられて困っているのに、メディアは中立だから、としらんぷりするなんて。
取材に応じたら、民事訴訟に訴えられるわ、取材してきたメディアは知らんぷりするわ、では、もう取材に応じる人も、公益通報者保護法に基づき内部告発する人もいなくなってしまいます。

自分に不利な情報を抑えるための見せしめ、反公共的な恫喝訴訟は、「SLAPP」(Strategic Lawsuit Against Public Participation 直訳:市民の関与を排除するための訴訟戦術)といいます。くわしくは、オリコン訴訟で闘うジャーナリスト、烏賀陽弘道さんのサイト(うがやジャーナル)と、新銀行東京裁判の当事者、横山剛さんのサイトをご覧ください。

オリコン裁判はじめとするSLAPPは、ようやく最近になってメディアに取り上げられるようになってきました。全面的な勝訴への後押しになることを祈念しています。

【ご案内】
出版ネッツで発行しているフリーランサーズガイドは、出版業界ではたらくフリーランサーのイエローページです。私たち出版フリーランスは、アルバイトや下請けとはちがい、それぞれ執筆や編集、撮影、イラストなどのプロとして、専門的な業務を請け負っています。各自が自分の顔、自分の名前で仕事をしているので、質の高いしごとをきちんと納めることが必須です。このイエローページは毎年、全国数千社の出版社、広告代理店等に無料配布して非常に好評を得ています。ご関心をお持ちの方は、ぜひ下の画像をクリックしてご請求ください。

出版ネッツフリーランサーズガイド配布中

花から目が離せない!2009/06/30 23:40


京都から札幌に来て、もうすぐ2ヶ月。故郷とはいえ、21年も離れていたのでとまどうことも多く、季節、風物、行事などあらゆることが新鮮に感じられて楽しくすごしています。

この2ヶ月、身近に見られる花が次々に変わっていて、まさに花の季節です。桜、ライラックに始まり、マロニエ、チューリップ、ニセアカシア。トレイルランニングで走った山の小道には、いままで名前しか知らなかった「ヒトリシズカ」「フタリシズカ」の可憐な花も見ることができました。そしてこの間、1ヶ月以上にわたってずっと空を舞い続け、今ピークを迎えているのがポプラです。

ポプラといえば、北海道大学キャンパスの並木でもよく知られ、札幌にはとても多い木です。ヤナギ科で、花粉が風で運ばれる風媒花。花は目立ちませんが、その後にみのる種は綿毛がついていて、これが風にのって大量に飛んでいきます。真っ白な綿毛がふわりふわりと風に舞うようすは、陽光が輝いているときなど幻想的で見とれてしまいますが、目線を足下におとせば、アスファルトの道の端っこ、そして芝生や土の地面なら至る所に、綿ぼこりのようにまっしろに積もって美観上よろしくありません。
自転車に乗っているときなど、うっかりすると鼻に吸い込んでしまいそうになります。
このところ、外に出ると目がかゆくなり、鼻がムズムズ。アレルギーというほどではありませんけれど、あれだけ綿毛が飛んでいればむずむずしないほうがおかしいというもの。

せっかくスギ花粉から逃れてきたのに~!!!

そろそろ札幌市内の百合が原公園ではユリやバラが最盛期を迎えるのでは。
百合が原公園のユリの写真と公園については2007年7月25日のブログ をごらんになってください。


ニセアカシアとミツバチの話を書くのでした。が、私が何か書くよりも、まずはわかりやすくおもしろい参考サイトと本をご紹介します。どちらも、ライターの仲間でミツバチと蜂蜜を専門に活動されている和田依子さんの執筆です。
和田さんによるサイト「養蜂レポート」
和田さんの著書「庭で飼うはじめてのみつばち」(山と渓谷社)

日本では一般にアカシアと呼ばれ、主要な蜜源として大事にされている木は、本来のアカシアではなく「ニセアカシア(別名ハリエンジュ)」です。マメ科の植物で、根に窒素固定細菌を共生させており、この細菌が空気中の窒素をいわば窒素肥料の形に変えて植物に与えるため、やせた土壌でも繁殖することができます(ちなみに、窒素固定細菌のほうは、植物から光合成産物である炭水化物をエネルギー源としてもらいます)。
マメ科の植物は、窒素固定細菌の共生のおかげで、他の植物が繁殖できないような土地にも定着します。ニュージーランドのルピナスの大繁殖地(2008年12月18日のブログをご覧ください )も同様です。緑化等の目的で導入されたものが、いつの間にか在来の植物の繁殖地も奪ってしまうことがあり、ニュージーランドの世界遺産の一つで人気の観光地でもあるマウントクック国立公園では、地道なルピナス駆除活動が続けられています。

日本のニセアカシアは、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(以下「外来生物法」)によって要注意外来生物リストに挙げられています。高木となるニセアカシアは、葉を広げると日光を遮り、背の低い木や在来種の草が枯れてしまうこと、さらに未だ物質の同定はされていないもののアレロパシーといって他の植物の生長を妨げる物質を分泌しているらしいこともわかっており、害は大きいと考えられています。

【資料】環境省自然観光局のホームページより
要注意外来生物リスト
別途総合的な検討を進める緑化植物
〈ハリエンジュ Robinia pseudoacacia〉
生態系(競合・駆逐、環境攪乱)
砂防林や薪炭材として導入され、良質の蜜源植物としても広く利用されている。しかし、各地の河川や海岸などでは繁茂し、希少植物を含む在来植物を駆逐するおそれがある。影響の大きい場所では積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。

近年、栽培果物の花粉交配用のミツバチの不足が深刻になっています。北米等で大問題となっているCCD(蜂群崩壊症)ではないとされていますが、各地でミツバチの大量死や突然の行方不明が報告されています。
くわしくは、上記の「養蜂レポート」最新topic、「元気ですか?日本のミツバチ」をご覧いただくとして、いまミツバチが減少していることの背景には、農薬、病害虫、そして外来植物など、日本の農業や環境施策と養蜂との関係が危うくなっている、ということがありそうです。
いまのところ、ニセアカシアは「侵略的外来種」として伐採の対象とはなっていませんが、一部、伐採が始まっています。現在、ニセアカシアのハチミツは、国内生産量のほぼ半分を占めているそうです。このニセアカシアが伐採されてしまったら養蜂はどうなるのか。ニセアカシアは大気中の二酸化窒素を吸収する能力が非常に高いというデータもあるそうです。一方で、外来種を放置した影響も無視できません。

オーストラリア、ニュージーランドはユニークな生態系の保護のため、入国の際に植物や動物由来の製品等を持ち込まないよう厳しい検査が行われます。私もうっかり、タスマニア島で買った蜂蜜をもったままニュージーランドに入国しようとして没収されてしまいました。お土産として持ち帰ることができたのは、ニュージーランド南島で買ったマヌカハニー、庭で手作りハチミツをつくって売っていたおじさん(ニュージーランド北島にて)から買ったミツバチの巣とプレゼントしてもらったクローバーのハチミツだけでした。

ハチミツには大量の花粉が混じっていて、そのハチミツがどんな花蜜に由来するのかを知る手がかりになります。
我が家のベランダ菜園でも、キヌサヤ、ナス、シシトウなどの花が次々に咲き始めています。8階のベランダに、いつ、どうやって花粉を媒介する虫が来てくれるのか、そわそわしています。

「植物まるかじり叢書」第4巻では、植物の葉の形がどうやってつくられるかを研究している東京大学の塚谷裕一先生にお話をうかがって書いています。キヌサヤの、まるで彫刻のような葉を見ると、わたしもそんな研究がしたくなってきました(写真)。ぴったりと硬く折りたたまれた緑の葉のモトが次第に開いて大きくなり、なかから花まで飛び出すのです!

7月9日(木曜)、10日(金曜)の二日間、東京国際ブックフェアに行きます。
東京国際ブックフェア
この機会に出版業界のいろいろな方にお目にかかりたいと思っています。会場でお会いくださる方のご連絡をお待ちしています。
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