ごあいさつ ― 2015/01/15 14:33
雪深いニセコにも、陽光いっぱいの春が近づいてきました。
遅ればせながら、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
実は、今年の抱負として、以下の3つを書きながら、ここに掲載できていなかったのですが…
今年の予定・抱負
1.単行本の仕事をする
2.良い本、良い映画、良い音楽にできるだけ多く出会う。
3.今年も走る!
年度末も近づいたころ、ご縁があって北海道大学 高等教育推進機構 科学技術コミュニケーション教育研究部門(略称CoSTEP:コーステップ)に勤務することが決まりました。
4月1日から 特任准教授として、主にサイエンスライティングの指導・研究をします。
今後、勤務日は札幌で、休日はニセコで暮らす予定です。これまでのニセコでの経験を生かし、また新しい職場での経験をニセコのために生かせるよう、心を新たに誠心努力してまいります。
執筆・編集業務も続けていきます。 新年の抱負を実現できる、理想的な環境が整えられたと考えています。今後ともどうかよろしくお願いいたします。
勤務先
北海道大学 高等教育推進機構
オープンエデュケーションセンター(OEC)
科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
〒060-0817 札幌市北区北17条西8丁目
公式ウェブサイト http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/
メール kasai@costep.hucc.hokudai.ac.jp
ニセコに引っ越しました ― 2010/05/19 06:27
今週月曜日の午後から、倶知安町の住人となりました。ニセコひらふスキー場が目の前です(写真)。
△当面の住まいは、ゴンドラ坂とよばれる坂道の途中にあります。ひらふゴンドラの山ろく駅のすぐそばです。
昨日も今日も、朝6時ごろには起きて近所を散歩してみました。羊蹄山もアンヌプリもくっきり。
△引越しは日曜日に行いました。荷物搬入を終えて、ふと空を見上げたら、太陽の周りに大きな日暈が出ていました。ちょうど、真っ青な空に絹雲が出ていたので、太陽の周りに何か起こりそうな空でした。
△北海道に来て以来、ずいぶんと空の現象に眼が向きます。これからはニセコで、これまで以上にさえぎることのない広い空を見上げて、いろいろな気象現象を目にすることができそうです。ゴールデンウィーク中の5月4日には、函館で珍しい日暈と彩雲の同時観測がなされたと新聞に出ていました。1年に数回程度しか起こらない現象だということです。
△札幌に転居して以来、早朝トレイルランニングなどでお世話になっている【ボア・ネージュ】さんが、5月16日の北海道新聞朝刊で大きく取り上げられました。テーマはマラニック。私は引越し当日で参加できませんでしたが、早朝練習会の一環で取り組んだものです。
△今後ニセコでは、トレイルランニングはじめスポーツの情報発信を今まで以上に行う予定です。ぜひブログの方へもまたお越しください。
▲勤務先 ニセコプロモーションボード
勤務先メールアドレス natsu@nisekotourism.com (@は小文字)
Scientific Workshop K's
トレイル&ファンランfrom北海道
トレラン王国
札幌生活は今日で1年 ― 2010/05/07 18:47
みなさまこんにちは。
今日で私の札幌生活はちょうど1年になりました。
京都のマンションを引き渡し、神戸空港から新千歳空港へ。ポートライナーから見た夕日。真っ暗になってから到着した千歳でひんやりした空気を感じて、北の大地に戻ってきたのだと実感したこと。1年前とは思えないくらい昔のことのような気もします。
今日は、札幌からニセコへの引越見積もりに来てもらいました。今回は単身赴任で道内の引越であることから、費用は1年前の引越のおよそ5分の1。安いのか高いのかよくわかりません。
5月18日から倶知安町のニセコグランヒラフのニセコ高原ホテル内にあるニセコプロモーションボード事務局に勤務します。
当面は、現地にて仮住まいし、6月上旬にニセコ町有島の自宅に引っ越します。
ニセコ町に転居がすみましたら、連絡先等をお知らせします。それまでのご連絡は、メールまたは札幌の連絡先までお願いいたします。
北海道は例年になく4月もたくさんの雪が降り、スキー場はゴールデンウィークでも十分な積雪があって楽しめました。
先月下旬から白樺花粉が飛び始めたそうで、私は新たな花粉症が発症するかとびくびくしていましたけれど、いまのところそれほどひどい症状はありません。
今日は札幌市内で桜の開花宣言が出たところで、花見を楽しめるのはまだもう少し先。いまはあちこちでカリフラワーのように大きなふきのとうが芽吹き、水辺にはミズバショウが咲きはじめています。写真は、有島の転居先の敷地内。
今週末は、2月の取材で訪れたかもい岳へ! 本当は山菜採りのはずが、この雪で遅れているようです。久々の自転車でツーリングのつもりでいます。ニセコでの自転車生活にそなえて。
キロロカップ・コブ選手権&ニセコ移転のお知らせ ― 2010/04/26 17:44
こんにちは。
長らく更新できませんでした。すみません。
この間、いろいろなことがありました。なかなかすべてを書けませんが、ともあれ直近のできごとをふたつお知らせします。
この週末、札幌市内から約60kmのところにあるスキー場、キロロスノーワールドへ行ってきました。
この度の目的は、スキーグラフィック誌7月号掲載記事に向け、キロロカップ・コブ選手権の体当たり出場取材です。
前回、3月末の取材の際に決まって以来、大会当日までずっと心の片隅に不安な気持ちがひっかかっていました。大学生の頃までは、熱心にゲレンデに通ってレッスンにも出て、コブ大好きで滑っていた私ですが(検定もSAJ1級、SIAゴールドをもっています)、あれから約20年がたち、いまや用具も技術もすっかり変わっているのです。
私はといえば、もはやオフピステ専門で深雪や林間などばかり遊んで滑っている状態ですから、きれいなゲレンデやコブ斜面はどうやって滑っていいのかわかりません。この冬、何度か同行したスキー場取材の際にも、スキー雑誌のスタッフの方から、まあなんというかこてんぱんに言われているわけです。
それで、コブ大会出場が決まって近所のBANKEIスキー場にも行ってトレーニングしてみましたが、その時初めてわかったのは、私がコブを滑っていた時代とコブの形がちがう、ということでした。
カービングスキーの時代になってから、コブもまさにカービング(「削る、彫刻する」の意味)されているのですね。自転車競技でいうバンクを左右にどんどんつないでいったような格好です。私の滑っていた時代のコブは丸い半球型で、溝でもトップでも半球の手前でも向こう側でも、どこでも滑ることができました。同じ要領で滑ってやろうとしましたがが、攻略不能、ピンチ!
これは困ったなあと不安を抱えつつ、4月24日(土)に行われた事前講習会に出場しました。
講師は、 全日本技術選で過去2回優勝し、現在はキロロスキーアカデミー校長の粟野利信さん、長野オリンピック代表の坂本豪太さん、長野オリンピック金メダリストの里谷多英さん、バンクーバーオリンピック9位の西伸幸さんという超豪華メンバーです。
率直に申しまして、教えていただくのも申し訳ないほどの顔ぶれですが、やはり優れた人から教わると違いますね。的確な助言とあたたかな励ましの言葉をいただき、自分なりに大いに学び、なんとか浅めのバンク状のコブを滑ってこれるようになったのです(写真:視線がかなり下ですね・・・「7コブ先を見よ!」 by 西選手)。
翌朝、ゲレンデの気温は氷点下となり、雪質はがりがりのアイスバーンに・・・前日、滑れるようになったのは春のザラメ雪(コーンスノー)なのです。再び大きな不安が・・・しかし、ゲスト講師のみなさんの教えと励まし、それに参加者の方々からの応援を支えに、頑張って滑りました。
2本滑ることになっていたので、まず1本目は安全に完走をと考え、ていねいに滑りました。小・中学生たちは難しいレーンを滑り、エアも入れますが、私は一番易しそうなレーンを慎重に、しかも途中でレーンをはずれたら別のレーンに乗り換えるという小技を使いながら、無難に完走しました。安堵!
これで2本目はもうちょっと気合いを見せる滑りを・・・と思いきや、濃霧のため2本目はキャンセルとなってしまいました。でもちょうどよかったのです、写真撮影のためにもう一本滑ることになって、その頃はザラメ雪になって滑りやすかったのですが、もう脚が残ってなくてヨロヨロで、バンクにはねとばされて転んでしまいました。
そして、大変申し訳ないことに、シニア女子(40歳以上)のカテゴリーには、エントリーが私1名だけでしたので、完走したことで優勝してしまいました! 一生懸命頑張ったのに、参加者が多くて入賞できないカテゴリーの子供たちもいたのに、ごめんね。
このイベント取材をきっかけに、スキーの技術を練習する楽しさをちょっと思い出しました。できないことに取り組んで、できるようになるって、楽しいことですね。
そして、大会会場ではいろいろな出会いもあったのです。20年以上前に、テイネハイランドへ毎日のように通ってレッスンを受けていたときの友だちにも会いました。彼女は、昨シーズンまで技術選に出るなど自身も第一線でスキーを続けながら、同じく技術選で活躍されてきたご主人と一緒にチームをつくってたくさんの選手を育てているそうです。
「テイネで毎日滑ったあのころって、楽しかったよねえ。あの経験が今もよりどころになってるよね。それに、テイネで育った人ってどんなところでも滑れるんだよね。今は、巧くても滑れない斜面がある人も多いもんね」と、日頃私が思っている通りのことを彼女も思っていたので、うれしかったです。
シーズンの最後に、スキーに対するちっちゃな自信を取り戻せてよかったです。
そして、もう一つ大きなできごとがありました。
以前から将来の移住を目指して住居などを準備していた北海道虻田郡のニセコで、思いがけず新たな職を得ることになりました。 一般社団法人ニセコプロモーションボード(NPB)という団体の事務局です。
ライターとしての経歴およびトライアスロン等の経歴を買っていただき、スポーツ系のイベントの充実による国内・海外からの集客力のアップ、ニセコのプロモーション、情報発信力の充実を図るための人材として採用されました。
いままでやってきたあらゆることが役立ち、評価されてうれしいです。海外の大きなスポーツイベントに参加してきたことや、Canada snownetのレポーターを長年続けてきたこと、大学で生物学を学んだこと、フリーランスでいろいろな媒体の仕事をしてきたこと、自分自身がトライアスロンやトレイルランニングやスキーに取り組んできたこと、そしてニセコが大好きでいつか住むため家を買っておいたこと、すべてが全部このタイミングで生かされました。
今年の初詣でひいたおみくじの大吉はこれだったのかも!
実は、今年になってから仕事の面では非常に苦しいことがありました。大吉なのにどうして、と思っていましたが、この幸運の大きさは大吉では間に合わなかったのかも。こちらについても、小さな自信を取り戻し、新たな仕事と当該の問題について取り組む意欲が沸いてきました。
実務的なことになりますが、ニセコでの勤務は5月18日からです。6月上旬までは、現地にて仮住まいをしますので、ネット環境などが不十分な可能性があります。ご不便をおかけしますが、ご了承ください。
6月上旬にニセコ町の自宅に転居します。編集・執筆業務も続けますが、しばらくの間、これまでと業務の進め方が変わり、ご不便をおかけするかもしれません。どうか引き続きよろしくお願いいたします。
連絡先につきましては、自宅転居までの間は郵送物等は現住所宛に、メールはこれまでと同じアドレスにお願いいたします。なおすでにお知らせいたしましたが、京都アイネットのアドレス(natsuko@mbox.kyoto-inet.or.jp)は廃止しましたのでご注意下さい。
ニセコ町の新自宅兼事務所の連絡先は、正式に転居後に改めてお知らせいたします。
私と家族にとって、昨年は北海道移住の大きな節目でした。今年は、ニセコ町に向かって次の一歩を踏み出します。札幌生活があまりに快適で楽しかったので、わずか1年だけで終わるのはちょっとさみしいですが、来月からの新生活はもっと快適で楽しくなりそうです!!!
ミニお知らせです。
1.Canada snownetの更新は、明日が今シーズン最終日です。
2.トレイル&ファンランfrom北海道は、世界一周トレイル&ファンランの記録第4回を更新しました。バンフ、ジャスパーの巻です。ご覧下さい。
3.イベントです。8月8日にニセコにて、第1回ヒルクライム自転車レースが行われます。私もさっそく広報活動に参加しています。近くサイクルスポーツ誌などに案内が出る予定。ロードの方も、MTBの方も、ぜひさわやかな北海道ニセコへお越し下さい。倶知安じゃがまつり同時開催です。
4.私の活動と直接関係しませんが・・・
今年9月11日、バンフで新しいアイアンマンレースが開催されます。 スバル・バンフ・インターナショナル・トライアスロン
私が2000年から9年連続で出場してきたアイアンマン・カナダと同様、スバルがメインスポンサーで、新たな大会の方はハーフアイアンマンです。うわさでは、バイクコースはカルガリーからバンフへのワンウェイとか言われていましたが、どうやらバンフ発着のループコースとなる模様。
ハーフアイアンマンなら、いつか出てみたい・・・かも。
リアルって? ― 2010/03/10 19:56
2月はあっという間に過ぎ去りました。そして3月も気づけばもう10日。
1年前の3月10日は、北海道移住のために札幌へ住まい探しに来た日です。1年たって、今は何か不思議な気がします。
札幌生活に違和感なく馴染んでいる部分が大半で、ときおりふと京都の景色を思い出します。
もう一つのブログ「トレイル&ファンランfrom北海道」には、やはり去年の今頃に行った四国香川県でのお遍路道トレランについてたくさんの写真とともにアップしました。
さきほどまで、ある報告集会の講演録をつくる仕事をしており、その中で京都府南丹市(美山町、日吉町、園部町、八木町が合併してできた市)の方のお話が出てきて懐かしくなりました。南丹市のあたりは、毎年夏の間は毎週末のように自転車のトレーニングで走りまわっていた場所です。
長距離のトライアスロンレースに出るために、自転車のトレーニングといえば1回に数十kmから100km、ときには200km近くも走らなくてはなりませんでした。同様にランニングも1回に1時間ではすまなくて2時間、3時間、その他に水泳とウエイトトレーニング。
こうしたトレーニングと仕事や日常生活の両立は本当に大変で、もう一度戻るのは難しいと感じていますが、反面、あのように毎週毎週、何年も通った景色は、自分の中にしっかりと染みこんでいて決して忘れることはできないように思います。
この3月で、私が大学院でお世話になった指導教官の先生が退官されます。3月25日に最終講義が行われます。
関心のある方はどなたでも聴講できますので、もし詳しくお知りになりたい方がいらっしゃればお知らせください。
テーマは、「病態失認とNCC(Neural Correlate of Consciousness)」です。
私は何を隠そうこちらの研究室の1期生で、その後にたくさんの優秀な研究者になられた後輩がいますが、入学年だけいえば一番の先輩です。
しかしながら、研究という面では最も道をそれてしまい、後輩のみなさんの活躍をまぶしく眺めている状況です…と言うか、私が修士論文を提出したのが94年3月で、すでに16年前ですから、最近の10年以上に在籍された方についてはほとんど知らない状況でもあります。
最終講義に集まれることを楽しみに思うと同時に、博士課程も含めて8年も在籍させていただいたお礼を込めて、最終講義禄は私の手で作成させていただきたいと考えています(…一部、後輩の力を借りるかもしれませんが!)
そういうわけで、3月25日、26日は久しぶりの京都です。
ところで…最近、「リアル」という言葉が流行しているのでしょうか? あまりテレビのバラエティ番組を見たり、若者世代(!)と喋る機会が少ないのでよくわからないのですが(たとえばこの頃は「半端じゃない」のことを「半端ない」と言われているのをつい最近知ったような具合で…)。
この「リアル」は形容詞で、その後に直接、名詞が来るのですね。これまでは「リアルな映像」とか、「リアルに体験する」といったように、何か助詞が入っていたと思うのですが。
このような「リアル」の用法が生まれた背景には、つまりはリアルではないバーチャルなものがたくさん存在するという事情があるのでしょうね。
ブログやツイッターだけで会話していた人と、現実に会う場合に、「リアル**さん」という意識が生まれるとか。
先日のスキー場取材では、レストランと食事風景の撮影取材のあとそのまま「リアル飯(めし)」に移行。
どうも、この「リアルとバーチャル」には、「本音と建前」のようなニュアンスもありそうですし、私が違和感を覚えるのは「バーチャルに本音はないのか」「今の世の中、リアルとバーチャルを使い分けないといけないのか」という辺りのような気がします。
私がこうして、京都から札幌に引っ越しても、いままでと変わらず関東や関西の仕事ができたり、世界中の友達とおつきあいができるのはインターネットのおかげでありますが、それはあくまで通信手段であって、インターネットの向こうとこちらの存在はリアルなあなた、リアルな私のつもりでいます。
何というか、何十回も自転車で走った美山町や日吉の景色のように、自分の全身・五感で感じ取り、自分の足跡を残すような、そういう行動の積み重ねの毎日が理想だとこの頃考えています。たった1度の出会いであってもそういうリアルな接し方はできると思っているので、別に変化のない生活をしたいというのではないのです。
書くことも、一つ一つリアル原稿を書きたい。
今月から新しい本の仕事がスタートします。しきり直しで新たにスタートする原稿もいくつか。
信頼される良い物を書きたいと思います。
写真は、先月末取材に行ったかもい岳スキー場。3日目に晴天となりました!
▲かもい岳スキー場
かもい岳のみなさん、お世話になりました! ホテルの朝食は冷凍食品を一切使わず、スタッフのみなさんが自ら菜園でつくった野菜や夏の間に採って貯蔵しておいた山菜、登山家の田部井淳子さん伝来のカスピ海ヨーグルトなどなど(田部井さんのお嬢さんがかもい岳レーシング出身のスキーヤーであるご縁)。帰り際に持たせてくださったカスピ海ヨーグルトの種、ちゃんと今、増やしていただいていますよ!
春には山菜採りに行きますね!
▲カナダスノーネット
毎週更新中!






