リアルって? ― 2010/03/10 19:56
2月はあっという間に過ぎ去りました。そして3月も気づけばもう10日。
1年前の3月10日は、北海道移住のために札幌へ住まい探しに来た日です。1年たって、今は何か不思議な気がします。
札幌生活に違和感なく馴染んでいる部分が大半で、ときおりふと京都の景色を思い出します。
もう一つのブログ「トレイル&ファンランfrom北海道」には、やはり去年の今頃に行った四国香川県でのお遍路道トレランについてたくさんの写真とともにアップしました。
さきほどまで、ある報告集会の講演録をつくる仕事をしており、その中で京都府南丹市(美山町、日吉町、園部町、八木町が合併してできた市)の方のお話が出てきて懐かしくなりました。南丹市のあたりは、毎年夏の間は毎週末のように自転車のトレーニングで走りまわっていた場所です。
長距離のトライアスロンレースに出るために、自転車のトレーニングといえば1回に数十kmから100km、ときには200km近くも走らなくてはなりませんでした。同様にランニングも1回に1時間ではすまなくて2時間、3時間、その他に水泳とウエイトトレーニング。
こうしたトレーニングと仕事や日常生活の両立は本当に大変で、もう一度戻るのは難しいと感じていますが、反面、あのように毎週毎週、何年も通った景色は、自分の中にしっかりと染みこんでいて決して忘れることはできないように思います。
この3月で、私が大学院でお世話になった指導教官の先生が退官されます。3月25日に最終講義が行われます。
関心のある方はどなたでも聴講できますので、もし詳しくお知りになりたい方がいらっしゃればお知らせください。
テーマは、「病態失認とNCC(Neural Correlate of Consciousness)」です。
私は何を隠そうこちらの研究室の1期生で、その後にたくさんの優秀な研究者になられた後輩がいますが、入学年だけいえば一番の先輩です。
しかしながら、研究という面では最も道をそれてしまい、後輩のみなさんの活躍をまぶしく眺めている状況です…と言うか、私が修士論文を提出したのが94年3月で、すでに16年前ですから、最近の10年以上に在籍された方についてはほとんど知らない状況でもあります。
最終講義に集まれることを楽しみに思うと同時に、博士課程も含めて8年も在籍させていただいたお礼を込めて、最終講義禄は私の手で作成させていただきたいと考えています(…一部、後輩の力を借りるかもしれませんが!)
そういうわけで、3月25日、26日は久しぶりの京都です。
ところで…最近、「リアル」という言葉が流行しているのでしょうか? あまりテレビのバラエティ番組を見たり、若者世代(!)と喋る機会が少ないのでよくわからないのですが(たとえばこの頃は「半端じゃない」のことを「半端ない」と言われているのをつい最近知ったような具合で…)。
この「リアル」は形容詞で、その後に直接、名詞が来るのですね。これまでは「リアルな映像」とか、「リアルに体験する」といったように、何か助詞が入っていたと思うのですが。
このような「リアル」の用法が生まれた背景には、つまりはリアルではないバーチャルなものがたくさん存在するという事情があるのでしょうね。
ブログやツイッターだけで会話していた人と、現実に会う場合に、「リアル**さん」という意識が生まれるとか。
先日のスキー場取材では、レストランと食事風景の撮影取材のあとそのまま「リアル飯(めし)」に移行。
どうも、この「リアルとバーチャル」には、「本音と建前」のようなニュアンスもありそうですし、私が違和感を覚えるのは「バーチャルに本音はないのか」「今の世の中、リアルとバーチャルを使い分けないといけないのか」という辺りのような気がします。
私がこうして、京都から札幌に引っ越しても、いままでと変わらず関東や関西の仕事ができたり、世界中の友達とおつきあいができるのはインターネットのおかげでありますが、それはあくまで通信手段であって、インターネットの向こうとこちらの存在はリアルなあなた、リアルな私のつもりでいます。
何というか、何十回も自転車で走った美山町や日吉の景色のように、自分の全身・五感で感じ取り、自分の足跡を残すような、そういう行動の積み重ねの毎日が理想だとこの頃考えています。たった1度の出会いであってもそういうリアルな接し方はできると思っているので、別に変化のない生活をしたいというのではないのです。
書くことも、一つ一つリアル原稿を書きたい。
今月から新しい本の仕事がスタートします。しきり直しで新たにスタートする原稿もいくつか。
信頼される良い物を書きたいと思います。
写真は、先月末取材に行ったかもい岳スキー場。3日目に晴天となりました!
▲かもい岳スキー場
かもい岳のみなさん、お世話になりました! ホテルの朝食は冷凍食品を一切使わず、スタッフのみなさんが自ら菜園でつくった野菜や夏の間に採って貯蔵しておいた山菜、登山家の田部井淳子さん伝来のカスピ海ヨーグルトなどなど(田部井さんのお嬢さんがかもい岳レーシング出身のスキーヤーであるご縁)。帰り際に持たせてくださったカスピ海ヨーグルトの種、ちゃんと今、増やしていただいていますよ!
春には山菜採りに行きますね!
▲カナダスノーネット
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