タスマニア(2) ― 2009/03/30 20:42
こちらは、デベンポート空港の前の植え込みで見た不思議な木。種子が裸出しているので、裸子植物の一種であるのは確かですが、なんという木でしょう。こちらも名前を調べなくては。
【お知らせ】
「出版ネッツ関西・2009フェスタ」― 出版フリーランス〈入場無料〉作品展示会―
開催日:2009年5月15日(金)13時~21時 / 16日(土)9時半~17時(終了後・名刺交換パーテ ィ)
私は初日の18:00-19:00pmにワンコインセミナーの講師としてお話をします。ワンコインセミナーについては、以下の専用ブログをごらんください。
http://netskansai.jugem.jp/

【お知らせ(2)】 buzzlifeの「あなたのおすすめオーストラリア」に、タスマニア東部寄り道ドライブ紀行が掲載されました。
http://blog.buzzlife.jp/australia/2009/03/post-781.html
ついに札幌へ & タスマニア紀行 ― 2009/03/30 20:43
ふくらみかけた桜のつぼみも、凍えてしまいそうな京都です。
今日、一足先に家族が札幌へ引っ越していきました。私はいま手持ちの原稿に一区切りをつけるためと、引っ越し準備のためなどの理由で、5月初旬まで京都にいます。
その後はいよいよ札幌です。
私はメールアドレスを2つ使っておりますが、Kyoto-inet.or,jpのドメインの方は、来年3月で廃止にするつもりでいます。今後はkswork@office.email.ne.jp(@を全角にしています)に一本化しますので、アドレス帳の書き換えをお願いいたします。
さて先日、トレイルランナー2009春号が発売になりました。
http://www.trailrunner.jp/
http://shop.skinet.jp/goods/exec/detail.cgi?gid=341
今号は、トレイルランナー アスリートカタログ2009 と題し、各メーカーから次々に発売されてきたトレイルランニンググッズのすべてを見せますとばかりの勢いあふれる160ページ、1200円です。カタログ要素が多くて読み物は少ないですが、ニュージーランドのケプラーチャレンジ大会参加記6ページは必見です・・・あいにく私のニュージーランドトレイル紀行ではなく、一流ランナーでトレイルランニング普及事業に努める松永紘明さんのレポートですが、ニュージーランドのツアー催行も手がけていらっしゃるだけあって、ニュージーランドの深い魅力を存分に語っていらっしゃいます。モノクロページなのは本当に残念です・・・
私は今号で、関西トレラン通信と題したモノクロ2ページの企画を担当しています。今後も関西編集室として、このページを担当します。札幌引っ越し後は、北海道編集室も兼ねてしまいます。ぜひ関西と北海道のトレイルランナーのみなさん、身近な話題をメールでお寄せください。
ところで、buzzLifeというプロジェクトをご存知でしょうか。あらかじめ選考された参加者が、プロジェクトから送られてくるグッズを使い、商品について身の回りの人に話したり、商品を使った感想などをネット上に書き込んだりするもののようです。私自身、十分に理解できていないのですが、いわば先入観ややらせのない口コミを利用した広告プロジェクトだと理解しています。いろいろなテーマ(商品)があるのですが、私が初めて、そして唯一参加しているのがオーストラリア政府観光局による「オーストラリア魅力発見」プロジェクトです。
口コミする商品は、オーストラリアの魅力です。おもしろいでしょう?
参加決定後、Timtam(オーストラリアで大人気のおかし)と、ガイドブックなどが送られてきました。
こうしたbuzzリーダーキットを受け取る代わりに、少なくとも1度以上はだれかを相手に実際に商品の話題で話しをし(buzzプロジェクトに参加中であることはちゃんとカミングアウトする条件)、ウェブ上に書き込みをすることになっています。
2月に選ばれて以来、仕事や引っ越し関係でずっと手が離せず、書くことができなかったのですが(このブログさえ、ほとんど書けませんでしたものね)、プロジェクトの終了が近づいてきていわば「〆切」が押してきたので、思い切って集中して書くことにしました。
せっかく書いたので、一部改変の上、こちらにも掲載します。テーマは「タスマニア東部寄り道ドライブ紀行」。
★☆★「オーストラリア魅力発見ブログキャンペーン」に参加中★☆★
昨年の世界一周旅行の後半、12月2日から6日まで4泊5日でタスマニア島東部を夫と二人、ドライブ旅行しました。タスマニアは、ずっと前からあこがれてぜひとも行きたかった場所です。どんなきっかけであこがれたのか、もう忘れてしまいましたが、たぶん毎年行っている世界旅行博などのプレゼンテーションでタスマニアを知ったのが始まりだったかもしれません。オーストラリア本土にくらべると小さな島のように見えますが、実は北海道を一回り小さくしたくらいの大きさがあります。ゆっくり見て回るにはとても4泊では足りないことは明らかでしたが、それはタスマニア以外の場所も同じ。私たちの世界一周旅行は、すっと駆け足し通しでした。それでも、一生の宝物となる思い出ができました。とくにタスマニアは。
タスマニア島へは、シドニーに滞在した後、南部のホバートから入りました。ホバート空港でレンタカーを借りて出発(ちなみに4日間のレンタル料金はフルカバーの保険込みで約300AUD)。初日は運転に慣れるためを考え、ホバートに滞在してタスマン半島先端のポートアーサー往復(約240km)を走りました。
ホバート空港からタスマン半島へ向かう途中には、海岸が深く入り組んだところを橋で渡って行きます。細い橋なので、まるで海の上を走っているような夢のようなドライブです。透明なタスマン海は、そのまま南極海へ続いています。タスマニア国立公園の入園パスを買うためインフォメーションに立ち寄り、地図をもらい、見どころを教えてもらいました。ランチをとるのにおすすめの場所として、フィッシュ&チップスのおいしいレストランと、地元でも人気のベイカリーを教えてもらい、先を急ぐ私たちはベイカリーのパンを買って運転しながら食べるつもりでした。が、結局は景色の美しさにひかれ、車を停めて食べることにしました。
走っているときには気が付かないのですが、車を降りて驚くのは周りの至る所から私たちを取り囲むように聞こえてくる鳥のさえずりです。それも、日本で聞き覚えのある声とはまったくちがう、「歌」のような、楽器の音のような、いつまでも聞いていたくなる声です。私たちは、タスマニア滞在中、毎朝、鳥の声で目をさまし、どんな鳥が鳴いているのかそっと窓からのぞいてみるのを楽しみに過ごしました。同じタスマニア島内でも、場所によって毎日ちがう歌が聞こえます。
車を停めてエンジンを切り、少し窓をあけて鳥の声を聞きながら、昼寝をすることもありました。
初夏のタスマニアは、日中、日が差していると暖かいのですが、夜になると暖房が必要なほど冷え込みます。ユースホステルの個室やモーテルに泊まりましたが、いずれの部屋にもオイルヒーターがありました。毎日、コーヒーを沸かしてサーモスに入れ、道中、景色を見ながら熱いコーヒーを飲むのも楽しみでした。
道中の楽しみは、ほかにも数え切れません。
放牧された牛の群れ。草の上を歩くかわいいハリモグラの姿(かわいそうですが、車に轢かれたウォンバットなどもよく見かけました)。そして道端に、「チーズファクトリー」とか「ハニーファーム」といった看板を見つけて立ち寄り、店の主人とおしゃべりしながら味見をさせてもらい、少しずつ買い求めるのもドライブならではの楽しみです。また、原生林の中を気軽に歩けるウォーキングトラックの案内もあちこちに出ているので、ときどき歩いてみました。
ドライブの二日目は、ホバートを出てフルシネ半島に立ち寄り、タスマニア島北東部の漁師町セントヘレンズまで350kmの長旅でした。フルシネ半島までの間には、いくつものワイナリーが点在しています。タスマニアはリースリングやシャルドネのような、すっきりした香りのよい白ワインがおすすめです。テイスティングのできるワイナリーもあります。私たちはフルシネ半島近くの、その名もフルシネ・ヴィネヤードというワイナリーで1本買い求めました。
フルシネ半島での目的は、ワイングラスの形をした美しい海岸「ワイングラズベイ」へのトレイルランニングです。ここは、タスマニア固有のユーカリやヒースの茂る冷温帯多雨林の森。多くの観光客が、気軽にトレッキングを楽しんでいます。さすがオーストラリアと思ったのは、こんなところでも裸足やビーサンで歩いている若者がいること。私たちはゴアテックスのトレイルランニングシューズをはいているというのに!
ウォーキングトラック駐車場に車を置き、水筒に水を十分詰めて出発します。尾根までは、ワイングラスベイとは反対側のコールスベイが森の間からちらちら見えます。尾根を越えたところがワイングラスベイを望む展望台。そこからの景色は、ぜひご自身の目でごらんください! 真っ青な海を囲む真っ白な砂浜が、本当にワイングラスのよう。あの白い浜を歩きたい!という一心で、尾根を越えてトレイルを下っていきます。ごつごつした岩場もありますが、たいていはよく整備されて歩きやすい道です。
そしてついに砂浜に到着! ここで今朝、宿でつくってきたサンドイッチのお昼をひろげようと流木の上に座りました・・・と、木のかげから近づいてきたのは、野生のワラビーです。人に慣れていて、エサがほしいのか徐々に近づいてきて、やがてわたしの膝の上に手をのせようとしました。長いまつげのあるつぶらな瞳が私を見ています。かわいそうですが、野生動物にエサをやることはできません。脅かさないようにそっと離れます。お腹のふくろから子がのぞいているお母さんワラビーもいました。
そのうち、ワラビーたちは砂浜でお弁当を広げて座っている女の子たちのグループを見つけてぴょんぴょんと行ってしまいました。女の子たちの間にちょこんと座ったワラビーは、まるでお友達の一人みたいにとけ込んでいましたよ。
フルシネ半島では、他に灯台をめぐる0.5kmのウォーキングコースもあり、こちらは南極海からの冷たい強風を受けながら、目線の先には丸い水平線を見ることができるすばらしい道です。
フルシネ国立公園ビジターインフォメーションセンターには、さまざまなガイドやお土産コーナーがあり、できればゆっくり見学したいところですが、日暮れの時間が気になって急いで出発しました。この時期のタスマニアは非常に日が長くて、夜9時くらいまでは明るいですから、ドライブするにはありがたいです。
この日の宿は、セントヘレンズの漁師の奥さん、Janが経営するアンカー・ホイール・モーテルです。ここは、とれたての魚介類を食べさせてくれるレストランを併設していて、チェックインしたあと車を気にせず、ゆっくりワインをのみながら食事ができます。おめあては、もちろん世界一おいしいといわれるタスマニアの生牡蠣です。
おいしい食事をゆっくりと味わい、Janとおしゃべりをして、オイルヒーターで温めたきれいな居心地のよい部屋でベッドにもぐりこみました。
鳥の声を聞きながら、幸せな朝を迎えるはずでしたが、この夜、大変な目にあい、もう一泊セントヘレンズに滞在することになったことは以前書きましたので省略します。
次の日、今度こそ楽しい鳥の声と近くを徘徊するようなけものの鳴き声で目がさめました。出発! モーテルのお母さん、Janに別れを告げ、タスマン・ハイウェイを西へ。翌日早朝、デベンポートからのフライトを予約していたため、残念ながら楽しみにしていた世界遺産クレイドルマウンテンに寄ることはできません。デベンポートまでは340km。チーズファクトリーやチョコレートファクトリーに寄り道しながら、夕方4時頃、デベンポートの宿(バックパッカーホテル)に着きました。
デベンポートは、オーストラリア本土に一番近い大きな町で、私たちはタスマニア滞在中唯一、ここで日本人の姿をみました。それもワーキングホリデー中とおぼしき若者多数。
せっかくタスマニアにいるというのに、彼らはまだ明るいうちからユースホステルの食堂にたむろし、日本人ばかりで集まってワインを飲み、トランプなどしています。キッチンも食堂も、食事を作ったり食べたりするには気が引けるほど散らかって汚れています。共同の冷蔵庫も、なんだか雑然と物が入っています。
このデベンポートの宿が、今回の旅行中、いちばん雰囲気の悪いところでした。ほかのところはどこでも、宿泊客がおたがいに気持ちよく過ごせるよう、マナーを守り譲り合って生活していました。そして、いろんな国の若者がそれぞれに滞在を楽しんでいました。
オランダで泊まったホステルのように、整然としているけれどなじめないところも確かにありました。でもデベンポートはちょっとひどかった。がっかりです。「君たち、時間を大切にしようよ。ここへ来させてくれたのは、お父さんお母さんじゃないの?」と思いました(自分のアルバイトで来ている子ももちろんいるでしょうけれど)
まあ、日本にいても、大学に入ったものの下宿(今では死語?)でごろごろしている学生もいますから、タスマニアでごろごろしたっていいのですけど、タスマニアが本当にすばらしいところだっただけに、「ここのすぐ近くで野生のペンギンが見られるんだよ! わたしたち、今から見に行くんだよ!」と教えてあげたい気分でした。
こんなことを思うのも、私たちがそれなりにオバサン、オジサンだからなのでしょう。若者には若者の時の過ごし方がありますものね。
ともあれ、この日の夜は、思いがけず野生のフェアリーペンギンのコロニーを見ることができ、本当に忘れられないタスマニア最後の晩になりました。
その日、ガイドの方も今期はまだヒナの声を聞いていないということでしたが、深夜近くになっていっそう鳴き声が高まってくると、ときおりピイピイというヒナの声が混じり始めました。ペンギンを見に来ていたのは私たち以外に2組のカップルだけで、彼らももう帰ってしまったあとのことです。ガイドさんと私たちだけの、秘密のような時間でした。
タスマニアの魅力はとても一言で書き表せません。ぜひともご自身で訪れて、できればゆっくりと滞在してその魅力を存分に体験してください。
ニュージーランドトレイル紀行は、次号トレイルランナーにぜひ書きたいと念じています。
写真は、タスマニア南部で見た木。こんなねじれてひからびたような枝の木をあちこちで見ました。なぜか、ひきつけられてしまいました。名前を調べなくてはいけませんね。タスマニアの忘れられない風景です。




